42歳・15年ぶり出産した人気医師が「液体ミルク」をイチ押し! 高齢出産後を救った「最新育児グッズ」全公開
美容外科医・上原恵理先生・産後インタビュー #2 高齢ママの買ってよかったお役だちアイテム6選
2024.04.24
美容外科医:上原 恵理
人気美容外科医・上原恵理先生の産後インタビュー2回目。前回では、15年ぶりの出産が、予期せぬ緊急帝王切開手術だったことや、産後の身体についてお話していただきました。
今回は15年ぶりの育児について。40代の育児は想像以上に体力を消耗します。「疲労やストレスをためやすい高齢ママは、便利な育児グッズに頼るのが正解」と上原先生。
そこで、上原先生が実際に使い、「買ってよかった」と思う育児グッズについて語っていただきました。15年前にはなかった「液体ミルク」の感想はいかに⁉
(全3回の2回目。1回目を読む。妊娠中インタビューを読む)
上原恵理(うえはら・えり)
美容外科医、美容皮膚科医、美容クリニック『THE ONE.』院長。日本形成外科学会認定専門医。群馬大学医学部医学科卒業後、2006年東京大学医学部附属病院勤務などを経て、2021年虎ノ門に『THE ONE.』開業。
形成外科学会では登壇者の5%ほどしかいない女性医師として数多くの学会に登壇。医師として正しいホームケアと美容医療の情報をSNSで発信。SNSのフォロワーは合計約30万人。
目次
両胸からダブルポンプのさく乳器
──今回は15年ぶりの育児の様子についてお聞きします。上原先生は、現在(2024年3月現在)早くも産後復帰を徐々にされていますが、授乳は混合でしょうか?
上原恵理先生(以下、上原先生):はい、母乳とミルクの混合ですね。15年前もそうでしたが、母乳はよく出るほうです。搾乳機も使っていまして、初産のときは手動タイプ。今回はもっぱら電動タイプです。
なかでも、『メデラ』の「スイング・マキシ電動さく乳器」はおすすめ。両胸から同時に搾乳できる「ダブルポンプ」式で、搾乳時間もかなり短縮できる優れものです。
15年前の出産時にはなかった「液体ミルク」
──前回の15年前の出産時は、日本で液体ミルクは販売されていませんでした。今回は利用されていますか?
上原先生:今回初めて液体ミルクを使っていますが、これがもう、すごく便利で驚きました! 値段がやや高めですが、それ以外はメリットしかないですね。
一番のお気に入りは、『明治ほほえみ』の「らくらくミルク」。缶に乳首とアタッチメントを取り付けるだけで、そのまま授乳できます。常温OKなので、お湯を沸かしたり、冷ます必要がなく、哺乳瓶がいらないので洗い物もなし。
冬の寒い時期など、「常温であげるにはちょっと冷たいかな」というときは、ボトルウォーマーを缶に巻きつけておけば温まります。外出時の荷物も減るので、すごく重宝していますね。
※液体ミルク缶でミルクウォーマーを温める際は、熱くなりすぎないよう、温度を確かめた上でやけど等に十分注意してください。
セルフ授乳クッション利用で気持ちもラクに
上原先生:あとは、「ママ代行ミルク屋さん」といって、赤ちゃんがセルフでミルクを飲めるようサポートするクッションも便利です。授乳中って目も手も離せないし、何もできず、精神的にも疲れるじゃないですか。このクッションを使えば、基本的に1人で飲んでくれるので、気持ち的にもだいぶラクになりました。
AIを搭載した「見まもりカメラ」で赤ちゃんの睡眠をチェック
──ほかにも、買ってよかった育児グッズはありますか。
上原先生:前回でもお話ししたように、わが子はベッドではあまり寝てくれないのですが(苦笑)、ベビーベッドに取り付ける「CuboAi(キューボエーアイ)」のスマートベビーモニターという見まもりカメラは画期的です。
上原先生:赤ちゃんが静かに寝ていると、息をしているのか不安になるときってありますよね。
「CuboAi」はAIカメラが24時間、赤ちゃんの動きや状態まで細かく検知してくれるんです。もちろん寝姿を撮影できるし、睡眠をうながす子守唄を流してくれたり、家の温度や湿度も計ってくれる。アプリと繫げていれば出先でも確認できます。
育児する人にとって心強い時代になったなと感服しました。
ベビーカーは電動アシスト付きをチョイス
ベビーカーはちょっと贅沢品なので悩んだのですが、電動アシストが付いた『cybex(サイベックス)』の最上級モデル「PRIAM(プリアム)」を買ってみました。私が住んでいる街には坂道が多く、坂の上り下りで意外と体力を消耗してしまうので……。
このベビーカーには、ゆりかごのように揺らすことができる「ロッキングモード」機能がついているのもポイントです。例えば、レストランやカフェなどで、赤ちゃんに静かにしてほしいときも、ハンズフリーでぐっすり寝てくれて、とても助かっています。
ナンバーワンはなんといっても「おしりふきウォーマー」
上原先生:そして、「買ってよかったもの」ナンバーワンは、何と言ってもお尻ふきを温めるものですね。
──「おしりふきウォーマー」ですね。
上原先生:本当にすごくいいんですよ! 新生児のころは、オムツ替えをするときにやっぱり泣くんですよ。でも、温かいお尻ふきで拭くと全く泣かないと解ってから、積極的に使うようになりました。
テーブルや床を拭くときも温かいシートのほうが、汚れがよく落ちますから、オムツを卒業しても長く使えるアイテムだと思います。
ベビー服はユニクロ一択!
ベビー服は「ユニクロ」のオンラインショップ一択! 注文すれば翌日に届くので、これほど便利なことはありません。
ベビー雑貨や消耗品の購入もネットショップを活用しています。育児の負担を軽減してくれるシステムは本当にありがたいなと思います。
前回にはなかった心の余裕が育児を楽しくしてくれる
上原先生:とはいっても、どうにもならず苦労しているのは息子のすさまじいうんち大爆発現象です。あまりにすごいので、思わず撮影してしまいました。ぜひご覧ください。
(※オンライン取材中に、共有画面で取材スタッフに見せてくれる)。
──こ、これはすごいですね……。
上原先生:ベビー服がうんち色してるから「これは、マズイな」と思った時点で、オムツの前と後ろからどんどん漏れてきて……。あっという間にあふれてしまうんです。息子のほうはニコニコなんですけどね(笑)。
上原先生:産後は1日に3~4回ぐらいの回数をしていたのが、産後3ヵ月の今、1~2日に1回はこんな事態になります。お尻ふきを20枚くらい使っても全然キレイにならないので、拭いた後に、そのつどお風呂に入れていますね。
今、育児で肉体的には本当に疲れてはいるんです。泣きわめいて、寝ない息子がいるから、私も寝られない。でも、うまくいかない子育てに落ち込む、というのは全然ないですね。
息子がいっこうに泣きやまなくても、うんちが飛び散っても、「そんなもんだ~!」と思いながら、笑ってお世話しています。
今ある状況を受け入れ、いかに自分が楽しむかに心を振り向けられるのは、歳を重ねた良さだと思っています。
──高齢出産は悪いことばかりじゃないですね。
上原先生:そうなんです。高齢出産のいいところは、若いときよりも経済的に恵まれていること、単純に感情に振り回されるのではなく、精神的に成熟していることでしょうか。
赤ちゃんにつきっきりでお世話する期間は、そう長いものではありません。ちょっとお金をかけて自分をラクにすることで、赤ちゃんにも余裕をもって接し、育児に前向きになれればいいのかな、と。私も今だけの豊かな時間を味わっていきたいと思っています。
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ベビーグッズの進化、ネットショップの充実など利便性は向上していますが、子育ての大変さがなくなることはありません。
歳を重ねたことで、心にゆとりが生まれ、毎日のように起きる「想定外」も楽しめるようになったと話す上原先生。
次回3回目では、実践されている赤ちゃんのスキンケアとご自身の産後美容についてお聞きします。
取材・文/鈴木美和
上原先生産後インタビューは全3回
1回目を読む。
3回目を読む。
(※3回目は2024年4月25日公開。公開日までリンク無効)
前回の上原先生産前インタビューはこちら。
鈴木 美和
フリーライター。千葉県出身。『dancyu』、『読売新聞』、『UOMO』などの雑誌や新聞、オンラインを中心に食の記事を寄稿。 出産を機に千葉県・房総に移住。2人の男児の子育てに奮闘する中で、育児の悩みや教育の大切さを実感したことから、現在は教育業界を中心に、取材や執筆活動を行っている。 地元の新鮮な食材を使って料理をするのが日々の楽しみ。
フリーライター。千葉県出身。『dancyu』、『読売新聞』、『UOMO』などの雑誌や新聞、オンラインを中心に食の記事を寄稿。 出産を機に千葉県・房総に移住。2人の男児の子育てに奮闘する中で、育児の悩みや教育の大切さを実感したことから、現在は教育業界を中心に、取材や執筆活動を行っている。 地元の新鮮な食材を使って料理をするのが日々の楽しみ。
上原 恵理
美容外科医、美容皮膚科医、美容クリニック「THE ONE.」院長。日本形成外科学会認定専門医。 群馬大学医学部医学科卒業後、2006年東京大学医学部付属病院勤務、2010年帝京大学医学部付属病院勤務、2018年都内美容クリニック勤務の後、2020年神楽坂に開業。2021年虎ノ門に『THE ONE.』開業。 形成外科学会では登壇者の5%ほどしかいない女性医師として数多くの学会に登壇。国内にとどまらず、海外の学会にも数多く参加。これまでに積み上げた確かな技術と実績で、数多くの患者様から信頼を得ている。 また、医師として正しいホームケアと美容医療の情報をSNSで発信。SNSのフォロワーは合計約30万人。 主な著書:『すっぴんクオリティを上げるさわらない美容』、「医者が教える人生が変わる美容大事典」(共にKADOKAWA) THE ONE. https://theoneclinic.jp/ https://www.instagram.com/eri.uehara/
美容外科医、美容皮膚科医、美容クリニック「THE ONE.」院長。日本形成外科学会認定専門医。 群馬大学医学部医学科卒業後、2006年東京大学医学部付属病院勤務、2010年帝京大学医学部付属病院勤務、2018年都内美容クリニック勤務の後、2020年神楽坂に開業。2021年虎ノ門に『THE ONE.』開業。 形成外科学会では登壇者の5%ほどしかいない女性医師として数多くの学会に登壇。国内にとどまらず、海外の学会にも数多く参加。これまでに積み上げた確かな技術と実績で、数多くの患者様から信頼を得ている。 また、医師として正しいホームケアと美容医療の情報をSNSで発信。SNSのフォロワーは合計約30万人。 主な著書:『すっぴんクオリティを上げるさわらない美容』、「医者が教える人生が変わる美容大事典」(共にKADOKAWA) THE ONE. https://theoneclinic.jp/ https://www.instagram.com/eri.uehara/