【産婦人科医監修】妊娠2ヵ月(妊娠4週~7週)の症状は? 初めての産婦人科受診はいつ行くべき?

【妊娠初期シリーズ②】産婦人科医に聞く、妊娠2ヵ月(4~7週)のつわりと症状、初めての産婦人科受診と産院選びのポイント (3/4) 1ページ目に戻る

産婦人科医:柴田 綾子

初めての産婦人科はいつ行く? 妊娠2カ月の過ごし方

早期から使用できる妊娠検査薬では、妊娠4週(月経予定日当日)で陽性が確認できることもあります。ただし、この時期に受診しても、赤ちゃんの入った袋(胎囊)がまだ小さく、赤ちゃんの心拍がエコー検査で確認できないこともあります。

受診は妊娠5週~6週ごろを目安にしましょう。

エコー検査で心拍が確認できれば、妊娠の診断が確定します。多胎妊娠の場合もこの時点でわかることが一般的です。

心拍が確認できたら、役所や保健センターに妊娠届を提出し、母子健康手帳を受け取りましょう。市区町村によっては、妊婦健診の費用を公費で負担してもらえる受診票も配付されます。次回の健診までに母子健康手帳をもらっておくのがよいでしょう。

受診先を選ぶときは、今後の健診で通いやすい距離やアクセスを確認しましょう。出産までお世話になる場合は、無痛分娩の有無、産後ケアや授乳支援の方針、費用などが自分の希望に合うかを確認することも大切です。

また、高年齢(一般的に35歳以上)や持病(高血圧や子宮筋腫など)がある方、または双子や三つ子を妊娠中の方は、新生児集中治療室(NICU)のある病院を選んでおくと安心です。人気のある産院は早くに分娩予約が埋まることもあるため、できるだけ早めに検討するとよいでしょう。

受診先を選ぶ際には、以下のサイトを使うことをおすすめします。

厚生労働省|出産なび

JALA|全国無痛分娩施設検索

東京都では2025年10月1日より無痛分娩の費用助成が始まりました。助成の対象医療施設は限られているため、事前に調べておくとよいでしょう。

東京都福祉局 無痛分娩費用の助成https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/mutsubunben/subsidy

この時期は赤ちゃんの重要な器官が作られる時期でもあり、薬・アルコール・タバコは未熟な胎児に悪影響を与える可能性があります。

イラスト/吉田いらこ
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アルコールは胎盤を通して赤ちゃんに届き、発達に影響を与える可能性があるため、禁酒を徹底しましょう。タバコも流産や低体重児のリスクを高めるため、禁煙が必要です。

お薬については、妊娠中に安全に使える薬もあります。妊娠が分かったときに産婦人科医や主治医に相談してください

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