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「あらしのよるに」シリーズは、オオカミとヤギの「食うもの」「食われるもの」の関係を超えて結ばれた絆を描く、友情物語です。
1994年に出版された最初の物語『あらしのよるに』から、『あるはれた日に』や『くものきれまに』など、シリーズは7作品、380万部を突破しました。
さらに2025年2月には、ファン待望の8作品目を刊行します。タイトルは『あいことばはあらしのよるに』。ガブとメイの物語から、ますます目が離せません。
30周年を記念して「あらしのよるに」シリーズを愛する著名人から、スペシャルメッセージをいただきました。第1回は、歌舞伎役者の中村獅童さんです。
獅童さんは、2015年に京都南座で、新作歌舞伎『あらしのよるに』のガブ役を熱演。以降、歌舞伎『あらしのよるに』が上演されるたび、4度にわたりガブ役を演じてきました。
獅童さんが感じる、「あらしのよるに」シリーズの魅力とは。また、ふたりの息子さんに『あらしのよるに』を通して伝えたいメッセージなどを伺いました。
目次
孤独だった主人公の「ガブ」は僕に似ている
獅童:僕が『あらしのよるに』と出会ったのは、2003年。NHK Eテレの番組「てれび絵本」で、朗読したことがきっかけです。初めて読んだときは、オオカミのガブの気持ちが、よくわかるなあと思っていました。
ガブは、オオカミの群れのなかにいても、小鳥を助けたことを他のオオカミから馬鹿にされたりして、孤独を感じていました。そんなある日、嵐の夜にヤギのメイと出会って、少しずつ心を開いていきます。
僕は若いころに仕事が少なくて、つい「誰にも相手にされない」と、いじけた気持ちになることがありました。でも、少しずつ仕事で認められるようになって、仲間が増えていった。そんな自分とガブの姿が重なって、感情移入できたんです。