室井滋「驚異の15役」を演じ分け!『ムーミン谷の彗星』原作側が惚れ込んだ朗読【Amazonオーディブル】

【Amazonオーディブル】『ムーミン谷の彗星』スペシャルインタビュー 前編

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女優として、そして絵本作家や朗読家としても精力的に活動する室井滋さん。Amazonの音声コンテンツサービス「Amazonオーディブル(以下、Audible)」で、世界的に愛される名作『ムーミン谷の彗星』の朗読を担当されました。

自ら「しげちゃん一座」を率いて全国を回り、15年以上も朗読のステージを続けてきた室井さんは、「耳で聴く読書」にどのような可能性を感じているのでしょうか。

そして、災害や不安の多い現代を生きる私たちに、ムーミンの物語が教えてくれることとは……。【前後編】でお話を聞きました。

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「活字離れ」の時代でも 耳から入る言葉が本への入り口に

──今回、Audibleで『ムーミン谷の彗星』を朗読されました。最近では「聴く読書」というスタイルが広がっていますが、どのような印象をお持ちですか。

室井滋さん(以下、室井さん):私は普段からナレーションなどの仕事も多いので、名作を耳で楽しむ方が増えているのはとても嬉しいことだと思っています。実は私、富山にある「高志の国文学館」で館長を務めて3年ほどになるのですが、現場にいると「紙の本」との接点が減っているのを肌で感じることがあります。

例えば、今の若い方たちは教科書に載っている作家さんは知っていても、三島由紀夫さんのように教科書に載らなくなった作家や作品を知るきっかけが少なくなっているようです。本屋さん自体も減っていますしね。

そんな中で、Audibleのようなサービスは、新しい「物語への入り口」にもなると思うんです。忙しく子育てをしているママさんたちは、本を開く時間はなくても、家事をしながら、あるいはお子さんの世話をしながら「耳で聴く」ことはできるかもしれません。

耳から入った一節が心に残って、「あ、この続きを自分で読んでみたいな」と思う作品に出会えれば、それはとても素敵なことだと思います。

原点は、友人たちに贈った 「手作り朗読テープ」

──室井さんはAudibleが広まるずっと前から、朗読をライフワークにされていますよね。

室井さん:
もともと朗読が大好きだったんです。若いころ、まだ女優の仕事の依頼が少なく貧乏だった時期は、友達が結婚したり赤ちゃんが生まれたりしても、お祝いを買うお金がなくて(笑)。

それで、自分の好きな童話や昔話を朗読して、自分で勝手に音楽も入れて、それをカセットテープに録音して、リボンをつけてプレゼントしていたんです。それが私の朗読の原点かもしれません。

その後、事務所に入ってからも「声の仕事をしたい」と言い続けてきました。

「声の仕事は来ない」と言われたが…

そんな室井さんが「声優」を務めたキャラクターとは

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