小２息子の「これまでにない反応」「奥深い感想」にママが驚いた！　子どもの「心の成長」を感じた『あらしのよるに』

『あらしのよるに』シリーズは、まっくらな嵐の夜に出会った、オオカミのガブとヤギのメイが、お互いの正体を知らず友だちになり、「食うもの」と「食われるもの」という関係に葛藤しながら、友情を深めていくストーリー。全７巻380万部の国民的ベストセラーで、この度、20年ぶりの新刊が刊行され、話題になっています。

巻を重ねるごとにドキドキが止まらなくなる「あらしのよるに」シリーズを読んだ読者のみなさんの感想をお届けします。今回は、小学２年生のお子さんに読み聞かせをした垣内千夏さんの感想です。

我が家は毎晩寝る前に、子どもたちに絵本の読み聞かせをしています。

現在、息子は小２。これまで動物が登場する絵本をたくさん読んできましたが、「あらしのよるに」シリーズほど、真剣に聞き入った作品はありません。

予想もしない物語の展開はまるでドラマのよう。１冊読み終わるたびに「続きはどうなるの!?」と、前のめりになり、これまでにない反応をしたのが印象的でした。

シリーズ全巻を読みきった後、息子に「いちばん印象に残っている作品はどれだった？」と聞いてみました。すると、「『ふぶきのあした』かな。ガブとメイが離ればなれになってしまって、悲しい気持ちになった」という答えが返ってきました。

『ふぶきのあした』は、シリーズのなかでも、ガブとメイにこれまでにない試練がおとずれる物語です。心がギュッとなるシーンが多く、息子の心にも強く残ったようです。

大きな決断を迫られるページを開き、「○○（息子の名前）がガブだったらどうする？　メイを食べちゃう？」と質問してみました。

すると、息子は「大切な友達だから、食べないに決まってるじゃん」と即答。そして「食べちゃったら、いままでみたいに楽しい話もできないし。それに死んじゃったら、ぼくのことを忘れてしまうでしょ？　それは悲しすぎる」と、答えました。

それは私の想像していた以上の深い答えでした。

『あらしのよるに』を通じ、相手を思いやる気持ちや想像する力など、我が子の心の成長を感じました。

毎日見ているはずなのに、いつの間にこんなに成長したのだろう……。これからは「逆上がりができた」「九九が言えるようになった」といった目に見える成長も大切ですが、心の成長も見逃さないようにしないと、とあらためて感じました。

『あらしのよるに』シリーズの続編が出ることを知った息子は、「ぜったい読みたい！」と、すでに前のめり気味です。

ガブとメイ、２匹の関係がどうなったのか、そして息子の心はどう成長しているのか、楽しみで仕方ありません。

大人気シリーズ「あらしのよるに」の新作、「新あらしのよるにシリーズ（１）あいことばはあらしのよるに」が刊行されました。『あらしのよるに』は、種族を超えた友情を描き、380万部を超える大ヒットを記録した絵本シリーズ。20年ぶりの新作をぜひ親子でお楽しみください。

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