累計1300万部突破! 上橋菜穂子ファンなら見逃せない! プロが選ぶ、親子で語り継ぎたい上橋菜穂子の名作図鑑

上橋氏の新刊『神の蝶、舞う果て』が2026年1月22日に刊行

講談社社内の上橋菜穂子さんファンが選んだ“推し”の文庫たち。 講談社文庫の3作品は『神の蝶、舞う果て』の発売を記念して、新帯で発売される。
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『精霊の守り人』、『獣の奏者』、『鹿の王』など、没入感のある世界観と深い人間ドラマで、世代を超えて愛され続ける作家・上橋菜穂子さん。その創作の軌跡を辿るうえで欠かせない“幻の一冊”が、ついに私たちのもとへ届きます。

2026年1月22日に刊行される『神の蝶、舞う果て』は、上橋さんの代表作「守り人」シリーズと同時期に執筆された作品です。20年以上の時を経て、円熟の域に達した著者の手により加筆修正し、刊行となりました。

この記念すべき新刊の発売を祝して、「上橋菜穂子ファン」である講談社内の社員たちに、“推し”の文庫本をアンケート。作品への深い愛が溢れる、熱い推薦文を紹介します!

神の蝶、舞う果て

神の蝶、舞う果て

上橋菜穂子

発売日:2026/01/22

価格:定価:本体1800円(税別)

「守り人」シリーズ(全14冊)

新潮文庫

出会ったのは小学校の図書室でした。カバーもついていない『精霊の守り人』に不思議と吸い寄せられ、気がつくと図書室が夕焼けに照らされていて、夢中で読んでいたことに気が付きました。

今、シリーズを読み返すと壮大な冒険譚の中にある、バルサやチャグム、タンダたちの、心根にある人としての「温かみ」「苦しみ」「優しさ」が胸を打ちます。(女性コミック編集部・30代)

女用心棒バルサが命懸けで、精霊の卵を宿す皇子チャグムを守る、痛快な冒険シリーズ。お話の面白さだけでなく、先住民の伝承や建国神話など、文化人類学者でもある上橋さんの緻密な世界構築に息をのみます。

『狐笛のかなた』

新潮文庫

次の展開を楽しみながら、次々と読み続けました。そして最終章を読む前にひと呼吸おき、ドキドキしながら読み終わり、すぐに冒頭部分を見返しました。ホッとして本を閉じました。

生き物と人間のつながり、気持ちの大切さを感じながら、優しい気持ちになりました。(厚生部・50代)

人の心が聞こえる〈聞き耳〉の力を持つ、12歳の小夜。ある日、助けた小狐はこの世と神の世の〈あわい〉に棲む霊狐・野火でした。ひたすらに、真っ直ぐに、呪いの彼方へと駆けていく、2つの魂の物語。

「獣の奏者」シリーズ(全4冊)

講談社文庫

「『獣の奏者』おもしろいよ、ファンタジー好きでしょ? 絶対ハマるから」と、当時、小学3年生だった次女に勧め続けて約2年。

とうとう次女が読み出して、案の定ハマりまくり、他の上橋作品も片っ端から読み出して、今では私に、「え? 『鹿の王』読んでないの? 編集者なのにダメすぎる」と呆れられています。(ブルーバックス出版部・50代)

累計340万部突破の大人気シリーズ。生命の不思議に惹かれる少女エリンが、孤独と悲しみを抱えながら、凜々しく生きていく物語です。文庫版は闘蛇編、王獣編、探究編、完結編の全4冊。

「鹿の王」シリーズ(全5冊)

角川文庫

人命を尽くして、天命を待つという言葉がある。そして、人事を尽くしてなお、たすくことができない命がある。

それをよしとしない力強い決意が、人を天命の領域へと踏みださせ、人には知り得なかった「生命の神秘」を人の知にひらいていく。そんな物語の展開に、人間とはかくも粘り強いものであったかと驚嘆させられる。(現代新書出版部・20代)

恐ろしい病が蔓延する世界を舞台に、過酷な運命に抗う人々の姿を描いたファンタジー大作です。2015年に本作で本屋大賞を受賞。シリーズ作品(文庫版4冊)だけでなく、その後を描いた「鹿の王 水底の橋」も話題になりました。

「香君」シリーズ(全4冊)

文春文庫

野山を、動物を、上橋菜穂子作品で好きになりました。まんまと次は、虫と植物が好きになりました。

上橋作品を読むと、世界がキラキラして見えてきます。(文章出版部・30代)

「香り」を切り口として、植物や昆虫の生態を描いた壮大なファンタジーです。人並み外れた嗅覚で、植物や昆虫の声を香りで聞ける少女アイシャ。命を狙われ逃げた国には、香りで万象を知る〈香君〉という活神がいて……。文庫版で全4冊。

『明日は、いずこの空の下』

講談社文庫

体調を崩したときに口にしたリンゴの味。骨折しても「根性もん」な母。クリスマスに鯉をドナウ川に放つハンガリーの父たち──。

上橋菜穂子が旅先で出会ったぬくもりが詰まった旅エッセイ。(女性コミック編集部/20代)

上橋菜穂子さんが高校時代から訪れた、さまざまな国の出来事を描いたエッセイ。小説現代2013年1月号から約2年間連載されたエッセイに、国際アンデルセン賞受賞記念として特別寄稿2編をあわせた、22編が収録されています。

『物語ること、生きること』

講談社文庫

けして派手ではないエピソードの積み重ねひとつひとつに、ああ、この方の人生から物語が生まれたんだ、と感じさせられます。

自分も生きていていいんだ、とふと思ってしまいます。(文庫出版部・30代)

上橋菜穂子さんが生み出す物語の、源泉を探るエッセイが収録されています。イギリス文学が大好きだった少女時代や、文化人類学の研究過程、研究者を志しながらも常に小説が心にあったこと。上橋さんが「読むこと」「書くこと」「生きること」を問いかけます。

上橋菜穂子の幻の一冊、ついに上梓!

著/上橋菜穂子
定価/1980円(税込み)

『神の蝶、舞う果て』は、上橋菜穂子さんの代表作である「守り人」シリーズと並行して執筆されていました。のちの『獣の奏者』、『鹿の王』、『香君』にもつながっていく、創作の軌跡を知ることができる貴重な作品です。

神と魔物、光と闇が共に宿っているとされる、神聖でありながらも恐ろしい聖域〈闇の大井戸〉で、魔物から聖なる蝶を守る役目を負って暮らすカタゼリム(降魔士)の少年・ジェード。ある日、ジェードの相棒である少女・ルクランが、聖なる蝶が舞い上がって来る予兆の鬼火に触れる事件が起きて──。

壮大で複雑な運命の糸に絡めとられていく、ふたりの物語。執筆から20年以上の時を経て著者の手で加筆修正され、力強くも美しい物語へと成長した物語が、ついに世界へと解き放たれます。

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うえはし なほこ

上橋 菜穂子

Nahoko Uehashi
作家・文化人類学者

作家・川村学園女子大学名誉教授。 1989年に『精霊の木』で作家デビュー。野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞をダブル受賞した『精霊の守り人』を始めとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、『獣の奏者 Ⅰ~Ⅳ』、『獣の奏者 外伝 刹那』、本屋大賞と日本医療小説大賞を受賞した『鹿の王』、『香君』ほか著書多数。2009年に英語版『精霊の守り人』で米国図書館協会バチェルダー賞を受賞。2014年に「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞。2020年に英語版『獣の奏者』で米国図書館協会マイケル・L・プリンツ賞オナー、バチェルダー賞オナーに選出。2023年に「守り人」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。2024年に菊池寛賞を受賞。

作家・川村学園女子大学名誉教授。 1989年に『精霊の木』で作家デビュー。野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞をダブル受賞した『精霊の守り人』を始めとする「守り人」シリーズ、野間児童文芸賞を受賞した『狐笛のかなた』、『獣の奏者 Ⅰ~Ⅳ』、『獣の奏者 外伝 刹那』、本屋大賞と日本医療小説大賞を受賞した『鹿の王』、『香君』ほか著書多数。2009年に英語版『精霊の守り人』で米国図書館協会バチェルダー賞を受賞。2014年に「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞。2020年に英語版『獣の奏者』で米国図書館協会マイケル・L・プリンツ賞オナー、バチェルダー賞オナーに選出。2023年に「守り人」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。2024年に菊池寛賞を受賞。