知らないではすまされない!日本で【体罰が法律で禁止】された深刻なワケ

子育てアドバイザー・高祖常子氏「叩かない&どならない子育て2022」#1~スウェーデンに見る体罰禁止の法制化~

子育てアドバイザー・キャリアコンサルタント:高祖 常子

日本ではまだ4割が体罰を肯定している現状

そして日本ですが。日本では約4割が「子どものしつけに体罰が必要」(2021年厚生労働省)と考えているというデータがあります。

ただし、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが2016年に調査したデータ(筆者も調査協力)では、約6割が体罰を肯定していましたから「体罰を肯定する人が減ってきた」と読み取れます。

これは大きな虐待死が連日報じられたために、国民の意識も少しずつ変わってきている結果と言えるでしょう。

でもそうは言っても、まだ4割が体罰を肯定しています。さらに、体罰を肯定していなくても、「ついイラっとして手をあげてしまった」という経験をお持ちのママやパパも少なくないのではないでしょうか。

上記で紹介した2021年の調査では、「体罰をした後に後悔した」と答えた親が9割でした。

叩かれた子どもも痛いし、イヤな気分です。さらに、親のほうも「叩かなければよかった」、「つい怒鳴りすぎた」と後悔しているのですから、体罰はやはりなくしていけるといいのではないでしょうか。

次回は「体罰がもたらす子どもへのマイナス影響」について具体的にお伝えしたいと思います。

高祖常子(こうそ・ときこ)
子育てアドバイザー・キャリアコンサルタント。リクルートで学校・企業情報誌の編集にたずさわったのち、2005年に育児情報誌miku編集長に就任し14年間活躍。認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事を務める。「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省2019年度)でガイドライン策定委員ほか、国や行政の委員を歴任。子育てと働き方などを中心とした著書も多数で、全国で講演を行っている。
3児の母。東京家政大学第9回渡邉辰五郎奨励賞受賞。

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こうそ ときこ

高祖 常子

子育てアドバイザー・キャリアコンサルタント

リクルートで学校・企業情報誌の編集にたずさわったのち、2005年に育児情報誌miku編集長に就任し14年間活躍。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。 認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事を務める。「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省2019年度)でガイドライン策定委員ほか、国や行政の委員を歴任。子育てと働き方などを中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。 保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級など子育てに関連する資格を多数取得。 東京家政大学短期大学部保育科卒、第9回渡邉辰五郎奨励賞受賞。 著書は『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)ほか。 3児の母。 ●高卒常子オフィシャルサイト ●Twitter @tokikok  

リクルートで学校・企業情報誌の編集にたずさわったのち、2005年に育児情報誌miku編集長に就任し14年間活躍。Yahoo!ニュース公式コメンテーター。 認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事を務める。「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」(厚生労働省2019年度)でガイドライン策定委員ほか、国や行政の委員を歴任。子育てと働き方などを中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。 保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級など子育てに関連する資格を多数取得。 東京家政大学短期大学部保育科卒、第9回渡邉辰五郎奨励賞受賞。 著書は『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』(かんき出版)、『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)ほか。 3児の母。 ●高卒常子オフィシャルサイト ●Twitter @tokikok