【かつおぶし料理】「MOTTAINAI」 台所から未来の子どもを支えるごはん
もったいない・つづけられる・伝統食! #10【かつおぶし】「かつおぶしを楽しむ」
2023.09.20
ライター・料理家:越野 美樹
「食べたいものは自分で作る!」をモットーに、料理家・越野美樹さんが「日本の伝統食材」を使ったレシピを提案する連載。
ロハス、エシカル、SDGsなどのオシャレな横文字ではなく、毎日のベタでリアルな生活の中から生まれた身近な知恵……。
小さい子がいて忙しくても、ゆるく続けられる台所仕事の「MOTTAINAI」を、具体的な実践方法を交えてお伝えします。
10回目のテーマは、「かつおぶし」。
おかかクリームチーズサラダ、じゃがいものたこ焼き風おかかまぶし、おかかカリフォルニアロールといった、かつおぶしを美味しく食べられる3品をご紹介します。
思わず一緒に作りたくなる「お手伝いポイント」も載せていますので、親子で一緒に楽しんでくださいね。
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かつおぶしを楽しむ
かつおぶしは常備していますか?
冷奴に納豆、おかかご飯、お好み焼き、焼きそば……。我が家では、普段の食事にかつおぶしをよく使います。
時間があるときにはたいてい本枯節を削りますが、削りたての香りは格別です。
かつおぶしは香りが高くて旨味があり、いつものお料理に加えるだけで美味しくなる魔法の食材。
今回は、かつおぶしが主役のお料理を3品ご紹介します。
その前に、かつおぶしのミニ知識をお伝えしますね。
かつおぶしの秘密
「鰹」は魚編に堅いと書きますが、かつおぶしは、ギネスブックで世界で一番固い食べ物と認定されています。
かつおぶしは、かつおをさばき、骨を除き、低温で煮てから何ヵ月もかけて燻製にし、さらに表面を削ってかび付けをして仕上げられます。
燻製しただけのものは荒節、表面を削ってかび付けしたものは本枯節と呼ばれています。
本枯節は、発酵しているので香ばしい香りがして、魚の生臭さがありません。
もし手に入ることがあれば、本枯節から作られたかつおぶしを、ぜひ試してみてください。
かつおぶし本来の香りと美味しさが味わえますよ。
かつおぶしを使って出汁をとるのがおっくうだったら、仕上がった汁物や煮物などにあとからかつおぶしを加えるだけで、旨味があって香り高い一品に変身します。
かつおぶしを普段のお食事に、気軽に取り入れてみてくださいね。