【こんにゃく料理】「MOTTAINAI」 台所から未来の子どもを支えるごはん
もったいない・つづけられる・伝統食! #9【こんにゃく】「こんにゃくを美味しく食べる」
2023.08.22
ライター・料理家:越野 美樹
「食べたいものは自分で作る!」をモットーに、料理家・越野美樹さんが「日本の伝統食材」を使ったレシピを提案する連載。
ロハス、エシカル、SDGsなどのオシャレな横文字ではなく、毎日のベタでリアルな生活の中から生まれた身近な知恵……。
小さい子がいて忙しくても、ゆるく続けられる台所仕事の「MOTTAINAI」を、具体的な実践方法を交えてお伝えします。
9回目のテーマは、「こんにゃく」。
こんにゃくチーズ唐揚げ、肉巻きこんにゃくのトマト煮、しらたき冷麺といった、子どもと楽しくアレンジできる3品をご紹介します。
思わず一緒に作りたくなる「お手伝いポイント」も載せていますので、親子で一緒に楽しんでくださいね。
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こんにゃくを楽しむ
普段から、こんにゃくを食べてますか?
小さい頃、母に「こんにゃくはお腹の中をきれいにしてくれるから、ときどき食べるといいんだよ」とよく言われていました。
こんにゃくは、煮物や炒め物など、地味な料理に入っていることが多く、子どもに人気の食材とはいえないですよね。
今回は、こんにゃくを使ったボリュームおかずや、暑い日にもさっぱり食べられる、子どもが喜ぶこんにゃく料理をご紹介します。
こんにゃくにも、いろいろな種類がありますね。
大人にはこんにゃく田楽などのシンプルな食べ方もいいですが、こんにゃくは味が薄いので、子どもには少しアレンジしたほうが食べやすくなります。
レシピをご紹介する前に、こんにゃくについて、詳しく紹介しますね。
こんにゃくの豆知識
こんにゃくは、里芋科のこんにゃく芋からできています。
こんにゃくの作り方はいろいろありますが、伝統的な製法では、ゆでてすりおろしたこんにゃく芋に、お湯で溶いた凝固剤を加えて固め、さらにゆでて水にさらすという、とても手間のかかる工程で作られます。
私もこんにゃく芋をいただいて何度か手作りしたことがありますが、できたてはプリンプリンでとっても美味しいです。
こんにゃく芋がこんにゃくに使えるようになるまでには畑で3年かかるそうで、自分で手作りしてみると、安価で売られているこんにゃくのありがたみがよくわかります。
最近はこんにゃく芋ではなく、粉から作られたものが多いのですが、原材料を見て生芋から作られているもの選んで食べると、本来の美味しさがわかりますよ。
そんなこんにゃくも、淡白な味わいで、子どもには少し物足りない食材です。
こんにゃくの食感や形をいかして、子どももおいしく食べられるお料理を3品ご紹介します。
包丁を使わずに作れるレシピや、子どもが喜ぶ作業もあるので、小さなお子さんでも無理なくお手伝いできますよ。