【豆腐料理】「MOTTAINAI」台所から未来の子どもを支えるごはん

もったいない・つづけられる・伝統食! #27 最終回【豆腐料理】

ライター・料理家:越野 美樹

豆腐の作り方

豆腐は中国から伝来し、江戸時代ごろに庶民にも普及しました。

そのまま食べるだけでなく、煮る・焼く・蒸す・揚げるなど、どんな料理にも使いやすい豆腐。   写真:越野美樹

豆腐はお財布に優しい食材ですが、実は大変な工程を経て作られています。

大豆を一晩水につける
水と一緒にすりつぶす
鍋に②と水を加えて煮る
沸騰したら弱火にし、サポニンという成分から生じる泡を取りながら煮る
布などでこして絞り、豆乳とおからに分ける
豆乳ににがりを加えて固める

私も豆腐を手作りしたことがありますが、かなり時間も手間もかかります。

安価で手軽に手に入る豆腐は、家計を支えるありがたい存在。

見た目も味も地味な豆腐ですが、アイデア次第で子どもが喜ぶ料理に変身します。

豆腐の種類によって美味しく仕上がる料理が違うので、まずは豆腐の種類についてご紹介します。

豆腐の種類

豆腐売り場にはたくさんの豆腐が並びますが、その違いを知っていますか?

左手前:寄せ豆腐 左上:木綿豆腐 右上・絹ごし豆腐 右下:充塡豆腐 豆腐作りの工程によって味わいや食感、日持ちなどが異なります。  写真:越野美樹

豆腐は固め方によって、4つの種類に分けられます。

絹ごし豆腐:型に入れてそのまま固め、水にさらしながらカットし、容器に入れたもの
木綿豆腐:凝固したあとに攪拌し、型に入れて重しをのせて圧力を加え、水にさらしてカットし、容器に入れたもの
充塡豆腐:豆乳とにがりを直接容器に充塡し、熱を加えて凝固させたもの
寄せ豆腐:凝固したあとに攪拌し、型に入れずにそのまま容器に入れたもの

絹ごし豆腐は水分が多くなめらかな食感なので、そのまま冷や奴で食べたり、サラダにしたり、鍋物に入れたりするのに適しています。

木綿豆腐はしっかりした食感で崩れにくいので、焼いたり、煮たり、炒めたり、揚げたりと、さまざまな料理に使えます。

充塡豆腐はそのまま食べてもよいですが、熱に強いパックに入っているので、お湯に入れて5分くらい温めてから食べるとふわふわ食感に!

寄せ豆腐は、冷や奴はもちろんですが、あんかけにしたり、スープに入れても。

さまざまな料理に使える豆腐ですが、シンプルな料理を食卓に出すと、子どもが喜ばないこともあります。

今回は、絹ごし豆腐や木綿豆腐を使った、子どもも満足する料理3品をご紹介します。

「豆腐グラタン」のレシピ

混ぜるだけで簡単にグラタンのソースが作れます。豆腐にマヨネーズとチーズを加えることでコクが出るので、子どもも満足!  写真:越野美樹

【材料】2人分
絹ごし豆腐 1丁(300g)
玉ねぎ 1/4個
ウインナー 2本
ブロッコリー 6房分(約80g)
コーン缶 30g
オリーブオイル 大さじ1
塩 少々
こしょう 少々
マヨネーズ 大さじ2
みそ 小さじ1
片栗粉 大さじ1
シュレッドチーズ 50g

※水分が多い絹ごし豆腐を使う場合は、片栗粉を大さじ2に増やしてください。

【お手伝いポイント】
豆腐ソースを作るのを手伝ってもらいましょう。

【作り方】
1.玉ねぎは薄切りに、ウインナーは斜め切りにする。

2.フライパンを弱火で熱してオリーブオイルを入れ、1とブロッコリー、コーン缶、塩、こしょうを加えて玉ねぎが透明になるまで炒め、粗熱をとる。

3.ボウルに絹ごし豆腐とマヨネーズ、みそ、片栗粉を入れて泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。

4.3に2を入れて混ぜる。

絹ごし豆腐とマヨネーズ、みそ、片栗粉をよく混ぜてから、炒めた具を加えて混ぜます。  写真:越野美樹

5.少量の油(分量外)を塗った耐熱皿に4、シュレッドチーズをのせて、180℃のオーブンで20分焼く。

ウインナーの代わりにベーコンやえび、鶏ひき肉、ブロッコリーの代わりにカリフラワーやゆでたほうれん草などでも美味しくいただけます。

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