「子どもの入院 親の付き添いで「食事がない」「眠れない」 実体験に基づく過酷実態とは

キープ・ママ・スマイリング代表・光原ゆき氏に聞く「子どもの入院付き添いの実態」 #1 ~子どもの入院付き添いの実態~

認定NPO法人キープ・ママ・スマイリング理事長:光原 ゆき

寝返りもできない狭くて硬いベッド

子どものベッドに一緒に眠ることも。  画像提供:NPO法人キープ・ママ・スマイリング(イラスト協力:ひいらぎ舎)
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また、睡眠が十分に取れないのもつらいことの一つでした。付き添い入院では、病院によっては多くは有料で簡易ベッドを借りられますが、スペースがなく、狭くて硬いベッドがほとんどです。特に私は出産後すぐだったので、寝返りをうつスペースもない小さなベッドでひどい腰痛に苦しみました。

次女は長女よりも重い病気に

さいわいにして、長女はその後退院し、私も仕事に復帰。そして3年後には、2人目を授かることができました。

ところが、次女は妊婦健診の時点で、長女よりもさらに重い病気を持っていることがわかったのです。大学病院でも「これまで手術例がない」と言われるほどでしたが、手術してくれる医師を紹介いただき、次女も生まれてすぐに手術を受けました。

しかし、一度の手術で治るような病気ではなく、その後も複数の病院で入院生活を送ることに。そして、私も2度目となる入院の付き添いをすることになりました。

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