11歳男子と8歳女子を育てるエニママライターの北林日菜です。4年前から子どもたちと家庭菜園を楽しんでいます。
今回は自由研究のテーマにもおすすめな夏野菜の栽培をご紹介します。絶対に子どもが喜ぶ「きゅうりの型」にも注目です。
※AnyMaMa(エニママ):ママのはたらき方や選択肢を広げるための支援サービス
家庭菜園と聞くと「枯らしてしまいそう」「手間がかかりそう」と感じるかもしれませんが、夏野菜は成長が早いので苗からであれば比較的簡単です。自由研究のテーマとしておすすめな理由もお伝えします。
家庭菜園で野菜を育ててみた!
我が家には小さな庭があるので、4年ほど前から家庭菜園を始めました。夏にはきゅうり、トマト、なす、ピーマンを中心に2株ずつくらい植えて、あとはバジルなどのハーブが数種類、勝手に生えている状態です。
◆苗の購入時期
5月に「自由研究のテーマ決め」と聞くと、気が早いようですが、夏野菜を育てるなら今から準備が必要です。関東近郊の場合、夏野菜の苗をホームセンターで購入するのは例年5月上旬~下旬ごろとなります。
我が家には特定の病気に強い苗や好きな味の野菜などの「推し苗」があるので、この時期はホームセンターのパトロールが欠かせません。
◆マンションならベランダ菜園でもOK
家庭菜園が楽しくなってきたころ「庭の広さだと限界があるな。市民農園を借りようかな」と考えたことがありました。でも結局は自宅で育てるほうがいいなという考えに落ち着いています。毎日の変化を観察するには日常に近いほうがいいと考えたからです。
マンションの場合はベランダ菜園がおすすめです。私も大好きなEテレの「趣味の園芸やさいの時間」でおなじみ藤田先生が、コクリコ内でベランダ栽培を解説していますので参考にしてくださいね。
※参考:コクリコ記事
・「プランターひとつ」で失敗しないベランダ栽培! 親子で家庭菜園にチャレンジ
・「プランターひとつ」親子でベランダ家庭菜園 コマツナを無農薬で育てよう
・「プランターひとつ」親子でベランダ菜園 ミニトマトを育てて感じる自然の力
いろんな形のきゅうりグッズが楽しい
ただ野菜を育てて食べるだけでも楽しいのですが、子どもが特に喜ぶのが野菜をいろいろな形にできるグッズです。特にきゅうりは、小さいうちに型をセットし、真夏なら2日ほどで収穫可能です。
こちらは七夕のちらし寿司ケーキ。星型きゅうりは、輪切りにするだけで褒められるコスパの高いアイテムです。「デコきゅう」というグッズを使いました。
こちらは冷しゃぶを彩るくまちゃんきゅうり。星型に比べて両端が丸っこく仕上がるのはご愛嬌。
収穫した野菜でピザをつくってみた!
さて5月に苗を植え付けてから、約2ヵ月。毎日水やりをしてほしい母の願いはむなしく、気まぐれのお世話でしたが、なんとかお待ちかねの収穫の時期を迎えました。
収穫した野菜でピザ作りにチャレンジしました。ホームベーカリーで生地を作り、ピザソースを塗ったら、ピーマン、なす、バジル、ウインナーをトッピングして焼きます。
次の焼き上がりが間に合わないほど子どもたちがよく食べていて、嬉しい悲鳴でした。
家庭菜園を通じたリアルな気づきとは
家庭菜園を自由研究のテーマにもおすすめしたい理由は、身近な「理科」に気づく種がたくさんあるからです。
◆観察して見つかる疑問の種
苗の植え付けから収穫までのたった3ヵ月でも、気候は暑くなったり涼しくなったり、雨が続いたり目まぐるしく変わります。水をあげる目安として土の乾き具合をよく観察したり、長雨で葉っぱが病気になる経験をしたりして、新たな疑問を持つことができました。
またお店に売っている野菜との違いに気づくこともありました。何日か見なかったら、葉っぱが穴だらけ! よく見ると巨大な青虫が育っていたり、キリギリスがいたり。無農薬の場合、野菜づくりは虫との戦いでもあることをいやでも実感します。
ちなみに、虫はどちらかというと苦手な我が子たち。必然的に虫をどうにかするのは母の役目です。これ以上殺生を重ねる人生は嫌なので、私の目下の興味は「コンパニオンプランツ」です。
コンパニオンプランツとは、違う種類の野菜を混植することで病害虫を抑えたり生長を助ける組み合わせのこと。今年の冬野菜ではブロッコリー(アブラナ科)の虫害を予防するため、春菊(キク科)やネギを隣に植えて効果を感じることができました。
◆肌で感じる温暖化
ところで我が家が家庭菜園を始めて約4年。11歳の息子は温暖化の影響をリアルに実感しています。8月になると35℃を超える日も珍しくない昨今。夏野菜なのに、ミニトマトは高温すぎて割れてしまい、うまく育ちません。
ゴーヤやパクチーなど南国出身者たちはとても元気。ピーマンやなすは真夏に元気がなくなり、秋になるにつれ元気が出てきて、昨年は12月まで収穫できました。
こんないろいろな気づきをきちんと記録しておけば、単なる野菜の成長記録にとどまらず、立派な自由研究になりそうです。(自戒を込めて……)
食育的意義も高い家庭菜園、始めませんか?
長々と書いてきましたが、何よりお伝えしたいのは「子どもは自分で育てた野菜はすごく食べる!」ということ。天候や虫とたたかった末の収穫の喜び、自分で作って食べる過程など、食育的な意義は十分にありました。
家庭菜園は趣味で、自由研究テーマは毎年ほかのものを選んでいる我が家。せっかくなので今年は家庭菜園をテーマにしてほしいなと、母はひそかに願っています。
コクリコサポートエディターズ
コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。 AnyMaMa公式HP:https://anymama.jp/ X:https://twitter.com/AnyMaMaJP Instagram:https://www.instagram.com/anymama_official/
コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。 AnyMaMa公式HP:https://anymama.jp/ X:https://twitter.com/AnyMaMaJP Instagram:https://www.instagram.com/anymama_official/
北林 日菜
AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/ Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP
AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/ Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP