子どもの非認知能力はどうやって養う?|具体的な実践方法に注目する

非認知能力を養うさまざまな子育て方法まとめ

写真:アフロ

非認知能力とは?

非認知能力とは、数値によって測りにくい、さまざまな能力を指す言葉です。非認知能力の内容に明確な定義はありませんが、代表的なものとして、忍耐力、社会性、感情コントロールなどが挙げられます。これらはいずれも、豊かな人生を送るうえで大きく役立つ能力だといえるでしょう。

一方、非認知能力の対となる言葉は認知能力です。これはテストの点数のように数値で測れる能力、つまりIQや学力などを指します。ただし非認知能力と認知能力は相反するものではなく、非認知能力が高い人は認知能力も高いとも言われています。

この記事では非認知能力を養うさまざまな子育て方法について、コクリコの今までの取材を通して振り返っていきます。

子どもを「あそびの中で育てる」アート×教育を実践できる簡単な方法

直感と感性が求められ、正解が存在しない「アート」には、子どもの非認知能力を伸ばす効果があるという見解があります。ただし子どもがアートを通して能力を伸ばすには、大人の側にもいくつかの注意点があります。

記事で紹介している『こころと頭を同時に伸ばすAI時代の子育て』という本では、子どもが作業中はできる限り手を出さず声もかけないこと、自分の価値観を押しつけないこと、考えることを子どもにゆだねることが勧められていました。

おうち時間に楽しもう!”非認知能力”を育てるアナログゲーム遊び 成長編

非認知能力を育てる手段の1つとして、「遊び(ゲーム)」があります。遊びの世界では挑戦することも、あきらめることも自由。失敗や(ある程度なら)ワガママも許されます。こうした経験を通して「めげない心が育っていく」と、子どもと育ち研究所・主任研究員の宍戸信子さんは話します。

ちなみに、宍戸さんのおすすめはアナログゲームです。情報量が多すぎるデジタルのゲームに対し、アナログゲームは自分で動かした分の展開と情報量しかなく、自分で手を動かす必要があるためです。

おうち時間に楽しもう!”非認知能力”を育てるアナログゲーム遊び 遊び方編

子どもの非認知能力を育てるためにゲームを使う際のポイントは、「子どものペースに合ったゲームを選ぶ」ことです。

子どもと育ち研究所・主任研究員の宍戸さんのおすすめは、神経衰弱のようなゲーム、棒の束を崩さないように抜いていくゲーム、数・色・場所を記憶するゲームなど。負けるのが悔しくてゲームをやりたがらなくなってしまう子ども向けに、勝ち負けのない協力型のゲームもあります。

料理家・栗原心平が語る「お手伝い」と子どもの成長 最初のお手伝い編

子どもにとって、学びや成長のきっかけになるのが「料理のお手伝い」です。料理家の栗原心平さんがおすすめする「最初のお手伝い」は、卵を割ること。最初はうまくいかなくても親は手出しせず、最後までやらせることで満足感と達成感が得られるといいます。納豆のかき混ぜや大根のすりおろし、お箸や取り皿の準備、お味噌汁の味を決めさせることなどもおすすめ。

料理では先の行動を考えながら作業をします。このため、料理のお手伝いは子どもたちにとって、非認知能力を伸ばす効果も期待できます。

1万人以上の子どもが受けた“虫育”授業から学ぶ自己肯定感、非認知能力、命の尊さとは

磐田市竜洋昆虫自然観察公園の館長・北野伸雄さんは、「こんちゅうクン」として保育園や小学校向けの出張昆虫教室や親子向け講演会を行っています。

これまで1万人以上の子どもたちと触れ合ってきた北野さんは、子どもたちが昆虫を通して感動や成功体験、五感の刺激、想像力など、さまざまなことを学べるといいます。

まとめ 子どもの非認知能力はどうやって養う?

子どもの非認知能力を伸ばしてあげることで、より豊かな人生を歩んでいく一助になるかもしれません。

ただし学校の勉強だけでは、非認知能力を十分に伸ばすことはできません。過去記事で紹介されていたように、アートや遊び、お手伝い、昆虫など自然とのふれ合いなど、さまざまな手段を通じて、子どもたちの可能性を引き出していきたいですね。