知っておきたい 親しい仲で使うカジュアルな英語とフォーマルで使う丁寧な英語【学校でも塾でも習わない ワザあり英会話】

「英語でなんて言うの?」 知ってて差がつく“通訳者ママ”の「最新」英語表現 【連載】第19回

通訳者・翻訳家:神本 亜紀

たとえば、
What’s up?

家族や友だち、同僚といった親しい間柄で、砕けた表現をしてもいい場面では〈What’s up?〉が使えます。

口語では〈Wassup?(ワサップあるいはワザップ)〉のように、さらに砕けた言い方になることがありますが、いずれも日本語では「おはー」や「おつー」に近いニュアンスで、あいさつのように軽く使える言葉です。

ネイティブとの会話には頻繁に出てくる表現であり、使えると相手との距離が縮まって会話のスピード感が一気に変わるので、覚えておくといいでしょう。

ただし、親しい間柄でも丁寧な言い方をするべき場面では、学生時代に習った〈How are you?(お元気ですか?)〉を用いるのがおすすめです。〈How are you?〉は、初めて会った人や久しぶりに会った人にも安心して使えるフォーマルな定番フレーズです。

場合によってカジュアルとフォーマルを使い分けてみてください。

このほかにも、家族や友だちといった親しい間柄で使える砕けた言葉があります。カジュアルな表現だと知っておくとコミュニケーションの役に立つでしょう。

家族や友だち、同僚など、親しい間柄で使えるカジュアルなひと言

① Sounds good! → いいね!
② No way! → まさか!/あり得ない!
③ Got it. → 了解
④ Be right back. → すぐ戻るね
⑤ Gotta go.(ガッタ ゴー) → 行かなきゃ

⑤の〈Gotta go.〉は、〈I’ve got to go.=I have got to go.〉の略。〈have got to do〉は「~をしなければならないタイミングが来た」という意味なので、〈Gotta go.〉で「行かなきゃ」、映画やドラマでは場面や人物たちの間柄を加味して、「じゃあね」と訳されることがあります。

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【電話対応】「少々お待ちください」の言い方

電話対応で「少々お待ちください」と言うときは、〈One moment, please.〉や〈Just a moment, please.〉といった丁寧な表現が使えますが、〈Hold on, please.〉という言い方もできます。

似たような表現に〈Hang on.〉がありますが、〈Hold on.〉よりももっとカジュアルな言い方で、「ちょっと待って」という意味です。

ただし、〈Hang on, please.〉とはあまり使いません。日本語にすると「ちょっと待って、お願いいたします」のようにチグハグな表現になってしまうので、注意しましょう。

礼儀を重んじて、フォーマルに「恐れ入りますが、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます」のように言いたい場合は、次のような表現を使ってみてください。

礼儀を重んじたフォーマルな言い方
「恐れ入りますが、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます」


Would you mind holding for a moment?
May I place you on hold for a moment?

ビジネスシーンや配慮のある言い方をしたい場面は、丁寧な言い方や礼儀を重んじたフォーマルな言い方を使うといいでしょう。

かつては“英語音痴”……第2子出産後の30歳から英語を学び直し、今は通訳者・翻訳家として活躍する神本亜紀(かんもと あき)さんの「英語勉強法」を解説した記事は⬇︎下のバナーからどうぞ!

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かんもと あき

神本 亜紀

通訳者・翻訳家

大学で心理学を専攻しカウンセラーを志すも、学生時代に夫と出会い、卒業後に結婚・出産。英語は大嫌いだったものの、子育て中に出会った英語教育に熱心なママ友や、勤め先からの勧め、我が子の英語教育を前にして親もある程度の英語力がないとダメだと自覚したことで、2人目の子どもを出産後、30歳から英語を真剣に学び直しし始める。 現在は社内通翻訳として勤務するかたわら、フリーランス通訳として各種国際イベントなどで活躍。英検1級までは約5年、TOEIC990点(満点)は約13年かけて到達。英語はいまでも毎日、アップデート中。 ・note(ブログ) https://note.com/englishpuppy/

大学で心理学を専攻しカウンセラーを志すも、学生時代に夫と出会い、卒業後に結婚・出産。英語は大嫌いだったものの、子育て中に出会った英語教育に熱心なママ友や、勤め先からの勧め、我が子の英語教育を前にして親もある程度の英語力がないとダメだと自覚したことで、2人目の子どもを出産後、30歳から英語を真剣に学び直しし始める。 現在は社内通翻訳として勤務するかたわら、フリーランス通訳として各種国際イベントなどで活躍。英検1級までは約5年、TOEIC990点(満点)は約13年かけて到達。英語はいまでも毎日、アップデート中。 ・note(ブログ) https://note.com/englishpuppy/