絵本の編集長が大予測! 2025年「だじゃれ絵本」が日本を救う!!
絵本・児童書売り場に並ぶのは「おやじギャグ」か? 知育につながる「ことば遊び」か?
2024.12.28
第17回 MOE絵本屋さん大賞2024
1位 大ピンチずかん2
鈴木のりたけ/作、小学館
2位 わすれていいから
大森裕子/作、KADOKAWA
3位 シカしかいない
キューライス/作、白泉社
4位 いちごりら
麻生かずこ/作 かねこまき/絵、ポプラ社
5位 ちょっぴりながもちするそうです
ヨシタケシンスケ/作、白泉社
6位 トドにおとどけ
大塚健太/作 かのうかりん/絵、パイ インターナショナル
7位 火の鳥 いのちの物語
手塚治虫/原作 鈴木まもる/絵、金の星社
8位 おすしが あるひ たびにでた
田中達也/作、白泉社
9位 パンダのおさじと ふりかけパンダ
柴田ケイコ/作、ポプラ社
10位 そそそそ
たなかひかる/作、ポプラ社
10位 くまたのびっくりだいさくせん
柴田ケイコ/作、白泉社
※書名、作者名、出版社名の順。上位11作品のみ掲載
でも、私がつかみたいのは、「賞を受賞したから」という以外の、愛される絵本になる傾向なのです。
何かヒントはないものか……。
ランキング上位にある共通点が……
あらためて、こちらのタイトルを見てください。
3位 シカしかいない
4位 いちごりら
6位 トドにおとどけ
……そうです、もう、おわかりですよね。
これってだじゃれ?
だって、表紙からして……。
見てください!
本の中にもちりばめられただじゃれ!
しかし、ストレートにだじゃれを伝える絵本ばかりではありません。
絵本の内容はと言いますと、としおくんという少年が、
「ほんじつ ごご2じごろ おおばまち にらやまの ぎょうざが いなくなり さがしています」
「とくちょうは ひだが 5つある ひとくちサイズの やきぎょうざです」
という町内放送を聞いたのをきっかけに、どうしてぎょうざはいなくなったんだろうと、あれやこれやの妄想をふくらませるという物語で、としおくんの発想のままに動き回るぎょうざさんの姿がとにかくキュート! 多くのファンを獲得しています。
でも、タイトルを見ても、とくにことばで遊んでいるわけではなさそうですね……。
この絵本が、いかにだじゃれにまみれているかは、ページを開かないとわからないのです。
では、ページを開いてみましょう。みなさん、隠されただじゃれ要素を、見つけられるでしょうか?
ページのすみずみまで見てくださいね。