2021.07.08

図鑑の専門家が厳選! 0〜5歳に最適な「イラスト」「仕掛け」「ユニーク」図鑑BEST9

図鑑マニア・斎木健一先生インタビュー第4回/年齢別図鑑セレクション【0~3歳/4~5歳】

寄稿家:斎木健一

図鑑は、東京・神保町の古本屋街をめぐって探すことが多いと言います。「今はコロナ禍で出かけられないのが残念です」(斎木先生)
写真:小松貴史

1800冊以上の図鑑を所有する“図鑑マニア”、「千葉県立中央博物館 分館海の博物館」分館長の斎木健一先生。第4回にわたるインタビューのラストは、斎木先生がセレクトしたおすすめ図鑑をピックアップ。0~3歳、4~5歳、それぞれの年齢に合わせた図鑑を紹介します。

【0~3歳】かわいいイラスト&仕掛けで好奇心を刺激!

――今回は、具体的なおすすめの図鑑を年齢別に紹介していただきたいと思います。
➡何を買うか迷う人におすすめ「第3回図鑑の選び方・使い方」を読む

未就学児の中でも、0~3歳におすすめしたいのは、『ミニしかけえほん これなあに』『とびだす!うごく!(てのひらしかけえほん)』『これなあに?かたぬきえほん』の各シリーズです。どれもイラストで「これが図鑑?」と思われるかもしれませんが、昆虫や動物など、もののイラストがあって、名前や種類がわかるようになっているので、私は図鑑だと考えています。

私自身も子育て中に感じていたことですが、幼稚園や保育園で働く友人に聞くと、3歳ぐらいまでは、写真よりイラストが好きな子どもが多いようです。はっきり・くっきり描かれているほうがわかりやすく、子どもの心をつかむのかもしれませんね。

さらに、子どもたちの好奇心をくすぐるのが、めくったり穴をのぞいたりできる楽しい仕掛け。あまりに小さいお子さんだと、破ったり壊したりしやすいので難しいかもしれませんが、読み聞かせにぴったりです。

斎木先生おすすめ①『ミニしかけえほん これなあに(たべもの)』
食べものの一部を見せて何かを当てる、クイズ形式の仕掛け絵本です。「壊れやすいのが難点の仕掛け絵本ですが、ページを上下にめくるだけなので比較的丈夫で、小さいお子さんにも与えやすいと思います」(斎木先生)。同シリーズには、ほかに『のりもの』『どうぶつABC』なども。

『これなあに(たべもの)』(作:わだことみ、絵:森田みちよ/岩崎書店)

斎木先生おすすめ②『とびだす!うごく!むし』
カブトムシ、クワガタ、チョウなど、子どもたちに人気の虫たちがページから元気に飛び出してきます。「飛びだす絵本は壊れやすいので取り扱い注意ですが、虫が好きな子は必ず喜びます」(斎木先生)。同シリーズは、ほかに『きょうりゅう』や『たべもの』『れっしゃ』など、ラインナップも豊富。

『とびだす!うごく!むし』(絵:わらべきみか/小学館)

斎木先生おすすめ③『これなあに?かたぬきえほん うみのいきものかくれんぼ』
『どうぶつ』や『のりもの』『やさい』『くだもの』など、累計250万部を突破した人気シリーズの1冊。穴のあいたページをめくると、魚やタコ、イルカなど、カラフルな海の生きものが現れます。「会話ができるようになったお子さんと、名前当てクイズをするのも楽しそうですね」(斎木先生)。

『これなあに?かたぬきえほん うみのいきものかくれんぼ』(作:いしかわこうじ/ポプラ社)

【4~5歳】知識と実物をつなぐ親子で楽しめる図鑑を

――だんだんひらがなが読めるようになってくる、4~5歳はいかがでしょうか。

ひとつのスタイルとして定番化したのが、小学館の『まどあけずかん』、学研の『はっけんずかん』のように、ページに仕掛けのある図鑑。0~3歳と同様、やはり仕掛けのあるタイプは人気です。イラストのあちこちに小さな窓があり、めくると隠れている部分が見えたり、骨格のイラストが現れたり、楽しい工夫にワクワクします。初めての図鑑としてもおすすめです。

まだ子どもの興味の対象がわからないなら、講談社の『はじめてのずかん』など、ほかの図鑑に比べて幅広いジャンルをカバーした図鑑を選ぶのもいいでしょう。


斎木先生おすすめ④『小学館の図鑑NEO まどあけずかん いきもの』
めくって遊べる仕掛けが人気、未就学児から楽しめる図鑑シリーズです。ひらがなとカタカナによる解説のほか、見出しには英語付き。「子どもがめくって、親が読む。親子で楽しめる図鑑です」(斎木先生)。ほかに、『むし』『きょうりゅう』『のりもの』『たべもの』も。

『小学館の図鑑NEO まどあけずかん いきもの』(作:北村直子/小学館)

斎木先生おすすめ⑤『はっけんずかん どうぶつ 改訂版』
仕掛けをめくると、動物が食事をしたり水浴びをしたり、イキイキと動き出します。イラストのほか、写真が充実しているのも特徴です。「仕掛けをめくるときに“何をするのかな?”など、子どもに話しかけながら読むと楽しいです」(斎木先生)。ほかに、『うみ』や『むし』『しょくぶつ』なども。

『はっけんずかん どうぶつ 改訂版』(絵:山口まさよし、監修:今泉忠明/学研)

斎木先生おすすめ⑥『講談社の動く図鑑MOVE はじめてのずかん みぢかないきもの』
NHKのスペシャル映像を収めたDVD付き図鑑。カブトムシやダンゴムシといった昆虫から、ゾウ、キリン、ドングリなどの植物まで。子どもにとって身近な生きものを網羅した1冊です。「動物にフキダシがついているので、読み聞かせしやすい図鑑です」(斎木先生)。同シリーズの『はじめてのずかん きょうりゅう』『はじめてのずかん どうぶつ』をはじめ、『MOVE』は30冊以上をラインナップ。

『講談社の動く図鑑MOVE はじめてのずかん みぢかないきもの』(監修:瀧靖之、今泉忠明/講談社)

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