2021.09.30

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「5分で親が運動会のヒーロー」 7万人に指導したコーチが伝授!

スプリントコーチ・秋本真吾#1「パパママが運動会でかっこよくなるコツ」~転ぶ理由とメカニズム編~

竹田 聡一郎

子どもの運動会に競技参加、我が子&周囲の手前、転ばず颯爽とやり抜くためにはどうしたらよいのでしょうか。
写真:アフロ

運動会の保護者参加競技でいいところを見せようと張り切って豪快に転ぶ。一種の風物詩ではありますが、その当人にはなりたくないもの。 転びたくない。できればカッコ良く走りたい。でもしんどいトレーニングに時間をさくのはちょっと。

そんな多忙なパパママのために短時間で起こせるランニング革命の秘訣を「かけっこ教室」でこれまで延べ7万人に指導してきたスプリントコーチ・秋本真吾さんに伺いました。

「走る能力を上げる指導方法は、実は子どもも大人もトップアスリートも原則は同じなんです」と秋本さん。
Zoom取材にて

5分やればOKの「ケンケンと縄跳び」

「転んでしまう理由は大きく分けてふたつあります。まずは筋力の問題です」そう語るのは200mハードルでアジア最高記録(2010年当時)を樹立するなどトップ選手として活躍し、引退後はスプリントコーチとして活動する秋本真吾さんです。

近年は「親子ランニング教室」なども開催していますが、そこでも久しぶりに身体を動かしたお父さんお母さんが転んでしまう光景は日常茶飯事だと言います。

「仕方ないんです。全力で走ることって普段、あんまりないですからね」 そう苦笑いする秋本さんは、そもそも「全力で走る」ということはイコール、「地面を強く踏む行為」だと認識すること。そこをスタート地点にすると分かりやすい、と指摘します。

「速く走るためには地面を強く踏んで反発力をもらって、それをうまく推進力に変えないといけないんです。でも、その瞬間は自分の体重の3〜4倍の負荷がかかっていますので、多くの人はそれを片脚では支えきれません。

結果、頭が下がってしまい、腰が引けた姿勢になってしまい、結果的に脚が上がらずに地面にひっかかって、つぶれるような感じで転んでしまう。これは筋力的な問題ですね」

それを克服するためにはやはり毎日、筋トレやジョギングをする必要があるのでしょうか?

答えはノーでした。秋本さんは「日々のランニングというのは、もちろん趣味としても健康増進法としても素晴らしいものですけれど」と前置きしたうえで

「スプリント(短距離走)における効果はそれほど大きくないと僕は思っています。ランニングというのは基本的にリラックスした状態で長く走り続けることなんですが、スプリントにはその局面がありません。大きな力を短い時間で加えないといけない」と解説してくれました。

「だから当然、ジョギングとスプリントでは使う筋肉も、地面に伝える力も違うんです。スプリントは、縄跳びやケンケンなどが近い動きですね。

お父さんお母さんは忙しいでしょうから、室内でのケンケンや片足立ちなら十分できると思います。
ケンケンを片足ずつ10回、 20回。片足立ちを10秒、20秒キープ。それだけでも立派なトレーニングになりますし、余裕ある方は縄跳びを50回、100回もできれば最高ですね」

ケンケンや片足立ちなど、トレーニングと呼ぶにはあまりにもお手軽ですが、この時に大切なのは下半身でいちばん大きな筋肉の臀部(でんぶ)、つまりお尻を意識すること。

「ただの片足立ちではなく、背筋を伸ばしたうえで腰の高さまで膝をしっかり上げる。余裕がありそうならそのままケンケンして、片足でしっかり自分の身体を支え て、つぶれない動きができているか。それが確認できれば、ダッシュする最低限の準備はできていると思います」

ケンケンをする際は「着地の時に腰が落ちないことを意識してみてください」と秋本さん。
写真提供:秋本真吾

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