子育て家庭が家づくりで重視する1位は「立地」 妥協があったママは85%も

一般的な「立地」とは違う、子ども中心の「立地」とは?

コクリコラボ

夫婦2人暮らしから子どもが生まれたり、家族が増えたりすると考えるのが「家」のこと。今回のコクリコラボでは、子育て家庭の住宅事情の実態を調査しました。

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2022年11月4日〜11月14日インターネット上で実施。有効回答数は115件

※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

子育て家庭の住宅でもっとも優先するのは「立地」

まずは現在子育て中のご家庭がどんな家に住んでいるのかをリサーチしました。

ママへのアンケートでは、「現在のお住まいで当てはまるものを選んでください」という設問に対し、約5割が「注文住宅」「分譲マンション」「分譲戸建・建売戸建」を合わせた、いわゆる「持ち家」だと回答しました。また約3割が「賃貸住宅(社宅を含む)」と回答しています。

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次に「現在のお住まいを決める際、もっとも優先したポイントを教えてください」と聞いたところ、半数以上が「立地」を優先したと回答しています。ただ「立地」と言っても、子育て家庭の住宅の場合、一般的な「立地」とは意味が異なることがわかりました。

例えば夫婦2人の住宅であれば、最寄り駅までの距離やスーパーまでの距離、日当たりなどの立地を重視することが多いでしょう。

しかし子育て家庭にとっての「立地」は、学校までの距離だけでなく、学区ごとの雰囲気、中学受験をする土地柄か、自分たちと似た志向を持つ家族が住んでいるか、自分や夫の実家からのアクセスがいいか、などかなり主観的な観点で細かい点までを「立地」ととらえているのです。

子育て中のママたちの座談会では、子どもが生まれる前後で「立地」(住環境)に対する考えかたが変わったか、という質問を投げかけてみました。

・子どもが生まれた後は、車通りや治安などについて危険がないかが気になるようになった。(小1女の子のママ)

小さい子は大人が予期しない行動が多いので、交通事故や不審者への不安が一気に身近なものになります。

・子どもが生まれる前は共働きだったので、夫婦それぞれの職場の中間地点で家を購入しました。お互いの実家まで車で1時間の距離なのですが、子どもが生まれた今となっては、もう少し実家の近くに建てればよかったと考えています。(妊娠9ヵ月、2歳の女の子のママ)

実際に子どもが生まれてみると、しょっちゅう熱を出したり想像以上にワンオペの負担が大きかったり、思いどおりにいかないことも。「子育てに協力してくれる実家が近い」という立地の魅力は、子どもが生まれてある程度生活をしてみないと気がつかない点かもしれません。

・子どもが生まれることを見越して、幼稚園や学校が近くにあり、交通の便がよい場所を選び、夫婦で賃貸住宅に住んだ。子どもが生まれてみても暮らしやすかったので、賃貸の近くに土地が出たらすぐに決めて家を建てた。(小3男の子、小1男の子、年中双子の男の子のママ)

子どもが生まれる前からリサーチし、その土地に賃貸で住んでみてから家を建てたママの声です。立地に関しては住んでみないとわからないことが多いので、賃貸で住んでから住宅購入するのは理想的ですね。

住宅を決めるときに妥協点があったママは約85%

さて優先した点があれば、一方であきらめなければならない点もあります。「現在のお住まいを決める際、妥協した点はありますか?」という質問には、約85%のママが「ある」と回答しています。

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具体的に妥協した点について聞いてみると、1位が「広さ・間取り」、2位が「築年数」、3位が「立地」となっています。もちろん妥協点について納得できていればよいのですが、後悔ポイントになってしまう場合も少なくありません。

「現在のお住まいで後悔しているところがあれば教えてください」というアンケートには、1位の「広さ・間取り」に関連した回答が。

・部屋の数が2部屋しかなく、私だけ自室が無いこと。脱衣スペースが狭いこと。

・おしゃれではない、築年数が25年なので間取りが古い。


間取りにも流行があるため、築年数を経た住宅は間取りも古く感じてしまうのかもしれません。

・建ぺい率フルで建ててしまい、日当たりがいまいちで冬が特に寒い。また、車が出しにくい。

・方角(南向きを希望したけれど、東南東向きです)。「南」とつけばいいかと思い妥協しましたが、ほぼ東向きです。


方角や日当たりが後悔ポイントになっている方もいました。こちらは「間取り・広さ」だけでなく「立地」も関係してくるポイントです。

立地や間取りはあとから変更することができないので、妥協ポイントが後悔ポイントにならないようよく考える必要があるでしょう。

妥協点を後悔ポイントにしないために

子育て家庭の住宅事情の実態をご紹介しました。

約半数の方がすでに住宅を購入しており、妥協点があったと回答していますが、妥協は決して悪いことではありません。大切なのは妥協点が後悔ポイントにならないよう、優先順位をつけ家族で話し合って納得することではないでしょうか。

次回のコクリコラボでは、子育て家庭ならではのおうちのこだわりポイントや後悔ポイントをより詳しく掘り下げていきます。

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コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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