ただ、一般的に大人が食べる市販のお菓子類は、甘味や塩味などが全般に濃くなっています。
「ごはんは食べず、お菓子ばかりを欲しがります。」(3歳・男の子)
子どもは自分でお菓子の量をセーブできません。
また、袋ごと出したり、量は少しでもねだられるたびにあげていては、食事の量に影響するだけでなく、虫歯の原因にもなります。
子どもは自分では食べたい気持ちをセーブすることができません。
出せば出しただけ食べてしまいます。
食事の量に影響が出ないように、無理なくお菓子の量をコントロールできるような工夫をしてあげたいですね。
できることからゆったりした気分で進めましょう。
お菓子の面では、
◆時間を決めて、麦茶などの飲み物と一緒にお皿に適量を出し、ママパパとおしゃべりしながら食べる。
◆おやつの時間以外にお菓子を欲しがるときは、遊びに誘って気を紛らわす。
◆買い物のときにねだられたら、果物やヨーグルトなどを選ぶ。
同時に食事の工夫もしてあげましょう。
小食な子でも、その子の食欲に応じた量が食べられれば、ひんぱんにお菓子を食べたがることは減ります。
◆食べやすく楽しい形に調理する。
ご飯はパクリと食べられる小さなおにぎりに。
おかず類はピックに刺すなど。
◆食事のとき、ママパパがおいしそうに食べて「食べないと損」と思うような言葉かけをする。
◆お腹が空いて食事時間が待ち遠しくなるくらい十分に遊ぶ。
それでも、お菓子を食べたがるときは買い置きをやめてみましょう。
そのかわりのおやつとして、栄養を補うことができる野菜などを混ぜこんだお好み焼きやホットケーキ、サンドイッチなどを作ってあげるのも方法です。
お菓子がダメというよりは、うまくコントロールできるよう工夫できればいいですね。
できることからゆったりした気分で実行していきましょう。
文/宇野智子 写真/Adobe Stock

げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...
渡辺 弥生
大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経...