しつけってどうすればいいの? 上手な子どものしつけ方を専門家が回答

こんなときどうする? 子育てQ&A#72 生活習慣(しつけ編)

教育学博士:渡辺 弥生

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「子どもをしつけるときは怖くすればいいの?」

「片付けさせていてもすぐに箱から全部出して遊んでしまう子にどう教えたらいい?」

「じいじ、ばあばの家にいくなど特別な日のしつけはいつもと違ってもいいの?」

小さなお子さんへのしつけは親御さんの悩みどころ。

親子ともにストレスのない方法で対処したいですね。

発達心理学の専門家・渡辺弥生教授が子育ての悩みに答えます。

「子どもを「しつける」ときは怖くした方がいい?」(2歳・女の子)

子どもを「しつける」ときは怖くした方がいい?  写真/Adobe Stock

「しつける」=「教えていく」こと。わかりやすく伝えることが大切です

子どもに「何かを学ばせたい」と思うときは、わかりやすい言葉で、根気よく教えていく姿勢が大事です。

まだ理解力が低い1~3歳では、ママパパが怖くいっても、肝心なことは伝わらずに、「コワイ!」としか受けとめられません。

子どもが危険なことをすれば「危ない! やめなさい!」と自然に気迫ある語気になるので本気さが伝わります。

だからといって、意識的に怖くしても、子どもはそれを意外と見抜いています。

1~3歳の子どもには、怖さよりも、そのたびにわかりやすく伝えるほうが、結果的に本当のしつけになっていきます。

「片付けさせていてもすぐに箱から全部出して遊び始めます。どう教えたらいい?」(3歳・男の子)

片付けさせていてもすぐに箱から全部出して遊び始めます。どう教えたらいい?  写真/Adobe Stock

1~3歳では、片付けはまだ遊びの一環です

2歳ごろの子どもができるのは、片付けの真似ごと程度です。

まだ、ママパパが片付ける時期で、子どもは「片付ける」という行為があることを知りはじめる段階です。

今は、ママパパが片付けるのを見せたり、子どもに真似ごとをさせながら、

「ご飯の時間だから片付けようね」
「踏んだら痛いし、おもちゃがこわれるから片付けておこうね」
「片付くと部屋がきれいになって気持ちがいいね」


などと、片付けの必要性やメリットを教えていけば十分です。

「じいじ、ばあばの家にいくなど特別な日のしつけはいつもと違ってもいいの?」(3歳・男の子)

じいじ、ばあばの家にいくなど特別な日のしつけはいつもと違ってもいいの?  写真/Adobe Stock

たまにそういう日があってもかまいません

生活をしていれば特別な日があって、いつもと同じリズムですごせないことが多々あります。

それに、よその家で自分の家とは違う環境を体験することも成長には必要なことです。

気になるなら、祖父母に協力してもらうのがいちばんですが、あまり厳格にしなくてもいいと思います。

子どもは少しずつ「ここは特別な場所」ということがわかってくるので悪い習慣になる心配はいりません。

それに特別な日でも「これは大事な習慣」と教えるのは、もう少し成長してからで十分まにあいますよ。

文/宇野智子 写真/Adobe Stock
※この記事は幼児誌「げんき」に掲載された記事を再構成したものです。
わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経...

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...