子どもの好き嫌いはどう対処する? 遊び食べは? 発達の専門家が回答

こんなときどうする? 子育てQ&A#71 生活習慣(食事編)

教育学博士:渡辺 弥生

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「好き嫌いがある子に食べてくれそうなものばかりを出してしまう」

「まだ食べさせたいのに、食事中に遊びだしてしまう子どもに悩んでいる」

小さなお子さんの「食べない」の問題は本当にたくさんあります。

どうすべきか解説します。
発達心理学の専門家・渡辺弥生教授が子育ての悩みに答えます。

「好き嫌いがある子に食べてくれそうなものばかりを出すのはいけないこと?」(2歳・女の子)

好き嫌いがある子に食べてくれそうなものばかりを出すのはいけないこと? 写真/Adobe Stock

「楽しい食事」が最優先。目先を変える工夫も

食育では、味覚を育てるには、小さなころからさまざまな味を経験することが大切だといわれています。

ただ、「食事は楽しく」が基本です。

子どもの好き嫌いが気になって、ママパパがストレスになるくらいなら、親子で楽しく食べることを優先してもいいでしょう。

子どもは、見え方が違ったり、好きな味つけなら食べることがあります。

また、同じ栄養素をもつ食材の中から好きなものを選ぶなどして栄養バランスのよい食事を心がけてあげましょう。

「まだ食べさせたいのに、食事中に遊びだしたときの対処法は?」(3歳・男の子)

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食べきれる量を出して完食の体験を

遊び食べをはじめるのは、ある程度は満足した証拠。

量を食べさせたい気持ちはわかりますが、少なくても完食できる量を盛りつけましょう。

そのうえで「ママ、これ大好き!」などと楽しく話しかけて食事に集中させます。

それで完食できたら「全部食べた! えらいね!」などと喜んであげると、子どももうれしいはず。

もし、次の食事までに空腹になるようだったら、おやつにバナナやおにぎりなど栄養になるものを出してあげたらいいでしょう。

文/宇野智子 写真/Adobe Stock
※この記事は幼児誌「げんき」に掲載された記事を再構成したものです。
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わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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