単語の数が少ない……など、1~2歳代は言葉の発達が気になる時期です。
「言葉が遅い子。どう対応したらいい?」(2歳・男の子)
言葉の発達のスピードは子どもそれぞれ
お友だちが上手におしゃべりしているのを見ると、つい比較して焦ることもあるでしょう。
でも、その子なりに言葉が増えていたり、ママパパが「~しようね」と言うとそれをはじめ、「ダメよ」と言えばやめたりするなど、言葉を聞いてある程度は理解しているようなら、まず心配いりません。
きっと、今は言葉をいっぱい溜め込んでいる時期なのです。
子どもの言葉を育てる効果的な対応法
言葉の発達には、話しかけてあげることがなにより大切です。
そのポイントは、
◆目を見て、ゆっくり、はっきり話す
ただペラペラと話すのではなく、子どもに伝えたいという気持ちをこめて話しかけてあげましょう。
◆身ぶりや手ぶりも受けとめる
たとえば、子どもの指さしなどに気づいてやり、「チョウチョウが飛んでいるね~」などと言葉で共感してあげて。
◆子どもの言葉に耳を傾けて
未熟な言葉でも否定せずに、最後まで聞くことが大事。
その後、「そうね。パパは会社にいったね~」などと、伝わっていることを言葉にしましょう。
◆気持ちを代弁してあげて
そのときの気持ちを察して「○○ができてうれしいね!」「悔しかったね」などと、代弁してあげましょう。
◆生活の各場面で言葉がけを
くつをはくときに「おくつ、はいて外にいこうね」と言うなど、生活のいろいろな場面で言葉を添えましょう。
成長には、その子なりのペースがあります。
たとえゆっくりでも言葉が増えていくことを親子で楽しんでいけるといいですね。
ただ、いろいろ試してもやっぱり心配ということもあるでしょう。
そんなときは、一人で悩みを抱え込まないことです。
まずは気楽に、かかりつけの小児科医や市区町村の保健センターなどで相談してみるといいでしょう。
文/宇野智子 写真/Adobe Stock
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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渡辺 弥生
大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。
大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。