子どもが習い事を嫌がる やめさせるべき? 原因と対策を教育学者が回答

こんなときどうする? 子育てQ&A#96 習い事になれず、嫌がるときはどうしたらいい?

教育学博士:渡辺 弥生

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子どものためにと思ってはじめた習い事なのに、なじんでくれないと、どうしたらいいのかと悩みますね。

しばらくは子どものそばについて様子をみるママパパも多いでしょう。

発達心理学の専門家・渡辺弥生教授が子育ての悩みに答えます。

「習い事になれず、嫌がるときはどうしたらいい?」(3歳・男の子)

習い事になれず、嫌がるときはどうしたらいい?  写真/Adobe Stock

少しタイミングが早かったのかも

気をつけたいのは、ムリに子どもの背中を押してしまうこと。

少しでも早く集団に入れたいという気持ちであせってしまうと、子どもはそれを感じとって、よけいにママパパから離れられなくなることも考えられます。

ふだんから人見知りや場所見知りがある場合はなおさらですね。

そして、そのようにしながら何度か通っても、やっぱりイヤがるときは、「タイミングがまだ早い」と考えて、今はとりあえずキッパリあきらめてもいいかも。

子どもの心や体の発達とタイミングがあうときをねらいましょう。

1~3歳では「一度はじめたのだから、簡単にあきらめるのはよくない」などといった心配は、まったくありません。

むしろ長々とイヤな思いをさせ続けないことのほうが大事です。
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まず、子どもに自信を持たせてあげよう

子どもの成長は目覚ましくて、現在と半年後ではかなり違ってきます。

個人差もありますから、「同じ年頃のお友だちはちゃんと通っているのに……」などと比べても意味がありません。

「うちの子には時期が早かった」と、おおらかに考えてあげましょう。

それに、習い事の講師や環境などになじんだり、それを楽しんだりする力は、けっして家庭で育てられないものではないのです。

この時期は、自分なりの遊びがようやくできはじめるころ。

制約が少ないところで、くる日もくる日も自由に思い切り遊ぶことが自信になって、外の世界への興味を広げていく原動力になるのです。

たしかに、専門的なシステムのなかで遊んだり学んだりすることは魅力的に思えます。

でも考え方をかえれば、そんなに急いで、大人が作ったルールのなかに入れてしまうこともないのではないでしょうか。

自信の核になるものを育ててあげるつもりで、まずは自宅でゆったりと子どもが好きな遊びに熱中できる環境を作ってあげられるといいですね。

文/宇野智子 写真/Adobe Stock
※この記事は幼児誌「げんき」に掲載された記事を再構成したものです。
わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。

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げんき編集部

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