その一方でなかなか感情がコントロールできないのも幼児期の特徴。
子どもの気持ちを大事にしながら、ママパパのアイディアをいろいろ出しながら対応してみましょう。
「お手伝いなど、できないことをやりたがるときは、どう対応したらいい?」(3歳・女の子)
自発性の芽です。まず気持ちを受けとめて
無理なときでもすぐに拒絶せずに、「ありがとう!」といいながら、好きなおもちゃを渡したりして、そのすきにササッとすませてしまうような小ワザで乗りきりたいもの。
今は手間がかかっても、将来はお手伝い好きな子に育ってほしいとは思いませんか?
その芽を育てるつもりで、子どもの気持ちを大事にしながら、ママパパのアイディアと楽しい話術を使っていろいろ試しながら対応してみましょう。
「何度叱っても同じことを繰り返すのはなぜ?」(2歳・女の子)
「前に叱られたから、やめよう」と考えることができない年齢です
それに、前に叱られたことと、今叱られていることが同じでも、それをつなげて考えられないのです。
そのために、何度叱っても同じことを繰り返してしまうのです。
ただそれでも、してはいけないことに対しては、わかりやすい言葉で説明していくことが大事です。
同じ場面で繰り返し教えられるうちに、ある時期になると急にそれがわかるようになります。
育児は一朝一夕にはいかずに大変ですが、努力は実りますから少し気長にやっていきたいですね。
文/宇野智子 写真/Adobe Stock

げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...
渡辺 弥生
大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経...