街の中で見かける建物の多くは四角いですね。ときどき円柱形のビルや三角形のビル、ピラミッドのようなビルもありますが、マンションや会社のビルはほとんどが四角いかたちをしています。
でも、日本一高い建物は実は三角形だって知っていましたか。
東京タワーとスカイツリーの共通点とちがう点
そして、どちらもトラス構造という三角形を組み合わせた鉄骨でできています。鉄骨トラス構造は、地震の揺れや台風などの強風につよい構造です。
鉄骨トラス構造と電波塔という点で共通している東京タワーとスカイツリーですが、かたちの上では大きなちがいがあります。
そのちがいは、足元を見るとよくわかります。
四角い4本足の東京タワー、三角形で3本足のスカイツリー
スカイツリーは遠くから見ると、岬の灯台のようなかたちでまっすぐに立っているようです。でも、実は足元は三角形なのです。
スカイツリーは足元が三角形で、上にいくほど丸くなり途中から円筒形の灯台のようになります。
東京タワーの足は4本ですが、スカイツリーの足は3本、これが東京タワーとスカイツリーのかたちで大きくちがうところです。
スカイツリーは日本一高い三角形の建物、ひょっとしたら三角形の建物としては世界一かもしれません。
それに対して、スカイツリーは建物の中にある心柱(しんばしら)が、地震のときに建物のゆれをおさえる構造になっています。
東京タワーはなぜ赤と白のしま模様なのか
背の高いエントツや送電線の鉄塔にも、赤と白の模様がついているものがあります。
エントツや送電線の鉄塔、東京タワーの赤は正しくいうと黄赤色で、インターナショナルオレンジともいいます。
ですから、昼間空を飛んでいるパイロットにもよくわかるように、目立つ黄赤と白のしま模様になっています。
この黄赤と白のしま模様を「昼間障害標識」といいます。
空の交通安全は標識と光で守る
スカイツリーには「高光度航空障害灯」というフラッシュのように強い光を出すランプがあって、飛行機やヘリコプターにここに建物があると光って知らせています。
夜に高層ビルの屋上でピカピカ赤く光っているのも航空障害灯で、ここに建物があると知らせています。
謎のこたえ 日本一高い三角形の建物は東京スカイツリー
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テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
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