3月31日 ウルトラセブン 人類が破壊した惑星から怪獣が復讐にやってくる!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月31日(1968年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月31日」(1968年)。
ギエロン星獣と戦うウルトラセブン  ©円谷プロ PHOTO/講談社
すべての画像を見る(全6枚)
1967年10月1日より放送が開始された『ウルトラセブン』。怪獣が自然災害に近い存在であることが多かった前作『ウルトラマン』に対し、本作は明確な侵略の意図を持った宇宙人が複数登場。多くの怪獣が、宇宙人の兵器として登場するのも特徴だ。

人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。


地球防衛軍は、新たに惑星攻撃用超兵器「R1号」を開発。生物の存在しないギエロン星を選び、惑星攻撃の実験を行う。しかし、ギエロン星には生物がいた。復讐にやってきたギエロン星獣を倒すため、防衛軍はR1号よりもさらに強力なR2号の開発に着手しようとするが……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

超兵器にダンは疑問を持つ

1968年3月31日は『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」が放送された日です。地球防衛国際委員会のセガワ博士と、宇宙生物学の第一人者であるマエノ博士らにより惑星攻撃用の超兵器「R1号」が開発された。強力な兵器の配備に浮かれる隊員たち。「ボタンの上に指をかけて、侵略者を待っていればいい」と言うフルハシ隊員。アンヌ隊員も、「地球に超兵器があることが知られれば、侵略者もこなくなる」と話す。しかし、ダンは、その強力すぎるR1号に疑問を感じていた。ダンはフルハシに、「侵略者は超兵器に対抗して、もっと強力な兵器を作りますよ」と語ると、フルハシは「それよりも強力な兵器をまた作ればいいじゃないか」と返す。それを聞いたダンは「それは、血を吐きながら続ける悲しいマラソンですよ」と呟くのだった。

R1号は実験用の試作機のようなもので、実際に惑星を爆破する実験をしたうえで、R2号が開発されることになっている。マエノ博士たちは、半年間をかけ生物のいない実験に適した惑星を探しており、実験場所にギエロン星を選択した。その後、実験が行われギエロン星は爆散。「地球人が超兵器を所持している」というアピールも含め、実験は成功したのだった。

しかし、突如、宇宙観測艇8号から、彼らがギエロン星による攻撃を受けたという通信が入る。さらに、ギエロン星から怪獣が現れた。ギエロン星には、生物がいたのだ。宇宙パトロールに出ていたダンとフルハシはその怪獣・ギエロン星獣と遭遇。攻撃を行うがギエロン星獣はR1号の爆発による放射能で変異しており、まったく効果がなかった。
次のページへ 防衛軍はR2号を作ろうとするが…
25 件