あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月31日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
地球防衛軍は、新たに惑星攻撃用超兵器「R1号」を開発。生物の存在しないギエロン星を選び、惑星攻撃の実験を行う。しかし、ギエロン星には生物がいた。復讐にやってきたギエロン星獣を倒すため、防衛軍はR1号よりもさらに強力なR2号の開発に着手しようとするが……。
超兵器にダンは疑問を持つ
R1号は実験用の試作機のようなもので、実際に惑星を爆破する実験をしたうえで、R2号が開発されることになっている。マエノ博士たちは、半年間をかけ生物のいない実験に適した惑星を探しており、実験場所にギエロン星を選択した。その後、実験が行われギエロン星は爆散。「地球人が超兵器を所持している」というアピールも含め、実験は成功したのだった。
しかし、突如、宇宙観測艇8号から、彼らがギエロン星による攻撃を受けたという通信が入る。さらに、ギエロン星から怪獣が現れた。ギエロン星には、生物がいたのだ。宇宙パトロールに出ていたダンとフルハシはその怪獣・ギエロン星獣と遭遇。攻撃を行うがギエロン星獣はR1号の爆発による放射能で変異しており、まったく効果がなかった。