あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月4日」(1998年)。
アスカに、怒りの感情をコントロールすることを教えようとするヒビキ・ゴウスケ隊長。そんななか、霧門岳で火山活動が活発化。かつてウルトラマンティガと戦った怪獣・ゴルザが復活する。さらに、そこにはヒビキ隊長がTPC隊員時代に交流をもったハルナという少女がいた。
霧門岳が噴火する
霧門岳は休火山ではあったが、かつて怪獣・ゴルザ(強化)が出現した際に噴火が起きていた。スーパーGUTSは、巨大生物への対策をしつつ同時に消火活動を行うため、ネオドリルビームと地底タンク・ガッツディグを準備し現地に向かう。一方、霧門岳のふもとの町には怪獣災害で親を失った子どもたちの養護施設があった。年長者の少女は子どもたちを避難させるが、火山に興味を持った3人の少年たちがこっそり抜け出してしまう。
霧門岳に向かう道中、ヒビキ隊長は自分がTPCの隊員時にゴルザ(強化)と戦闘したことを思い出していた。避難場所にゴルザ(強化)が迫るなか、GUTSや前線で戦っている隊員たちに不甲斐なさを感じた当時のヒビキは、敵の注意を避難所から逸らすため独断で現場に向かう。しかし、それを止めようと追ってきた同僚がゴルザ(強化)の攻撃を受け命を落としてしまう。避難所に戻ったヒビキは自分の行動を後悔。膝をつき落胆していると、ハルナという少女が野花を差し出し、慰めようとしてくれた。しかし、ハルナは両親を失っていたのだ。親を亡くしたばかりにもかかわらず、自分を慰めてくれたハルナに対し、ヒビキはそれ以降「あしながおじさん」として毎年誕生日やクリスマスに手紙や本を送り、密かに彼女を見守っていたのだった。