あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月5日」(1966年)。
船が行方不明になる事故が多発する、ミクロネシアの調査に向かった万城目たち。一方、漁船の第五太平丸で航行中に謎の大ダコに襲われた雄三という青年は、ミクロネシアのコンパス島で、少女に助けられた。
万城目たちがコンパス島に飛ぶ
3日後、毎日新報では由利子や万城目、一平が集められ、関デスクによる調査取材の説明が行われていた。コンパス島近海で多発する、漁船の失踪事件。3日前も第五太洋丸がSOSを発信しながら消息を絶っていたことから、調査のため由利子たちが派遣されることになったのだ。由利子はいまいち乗り気ではなかったものの、万城目たちや、通訳の南という男性とともにコンパス島に向かったのだった。
コンパス島に上陸した由利子たち。そこで日本語が書かれた浮き輪を発見し、第五太洋丸の乗組員がいるかもしれないと考える。しかし、彼女たちは歓迎されず、武装した島民たちに警戒されてしまった。南の通訳により、調査の協力を依頼する由利子たちであったが、孤島であるコンパス島の島民たちはよそ者を信用していないようだった。取り囲まれ、今にも島民たちが持つ槍で刺されそうになる由利子たち。しかしそこに、「スダール」と叫ぶ男性が現れると、由利子たちを包囲していた島民たちはどこかにいってしまう。