【延長保育の現実】毎日『おのこり組』はかわいそう? 保護者のリアルな声とメリット・デメリット

アンケート結果から見る親の切実な本音とは?【長時間保育#前編】 (5/5) 1ページ目に戻る

先輩ママたちが乗り越えた育児マインド

(以下、「」内はアンケートの回答から)
「子どもを迎えるとき『ごめん』でなく『ありがとう』と伝えるようにしています」

「罪悪感はなくてもよい。子どもはけっこう楽しんでいたりするから。何時になっても絶対迎えに行くということが伝わっていれば、それでいいんじゃないかと。親御さんの時間も大事!」

「延長保育を利用することに、負い目を感じる必要はないです。利用できる環境に感謝して、子どもと一緒にいる時間に目一杯愛情を注いであげれば良いと思っています」

「子どもがかわいそう……と悩むこともあるかもしれません。私自身も、そう感じることがありました。でも、親が仕事を頑張る姿を子どもに見せることも、大切な経験だと思います。そしてたとえ短い時間でも、毎日子どもと笑い合える時間があれば、それで十分だと信じて働いてきました。家庭も仕事もどちらも完璧にできず『中途半端かも……』と罪悪感を感じることもありました。でも、どちらも中途半端でOK、ぼちぼちでOK。そんなマインドを持つことも、とても大切だと思います」

「自分に無理な状況を口に出していい!! 抱え込まないで、ベテラン保育士さんとか保健センターで相談とかドンドン巻き込んで、自分の体調を整えて、特に睡眠時間確保!! いろんな話も聞こえてきちゃうけど図太く過ごしてほしいです。笑顔でいられますように」

なかには、冷静に注意を促すコメントもありました。

「誰かが悪いわけでありませんし、責めるわけでもありませんが、事実として、負担は子どもに蓄積されます。後悔しないように、家族でよく話し合ってください」

利用経験者のママたちの声から、延長保育・預かり保育について考えてみた今回の記事。

令和の日本社会に定着したサービスだけれど、保護者たちの多くは、思うところがありながら利用している……そんな様子がひしひしと伝わってきました。

この「思うところ」を整理して、親子が心穏やかに過ごす方法はあるでしょうか?

保育時間が長い子どもだからこそ、家庭での生活で、親が気をつけるとよいポイントとは?

続く後編では、NHKの番組「すくすく子育て」でおなじみの大豆生田啓友(おおまめうだ・ひろとも)先生(玉川大学教育学部教授)に尋ねます。

長時間保育だからこそ取り入れたい「家での過ごし方」や「子どもへの声かけの仕方」のヒントを、たっぷり伺いました。

全2回の第1回(第2回を読む)※6月26日よりリンク有効

取材・文/髙崎順子

【出典・参考】
※1 文部科学省 令和5年度「幼児教育実態調査」 PDFのP38 「6.幼稚園における預かり保育実施状況」
※2 有限責任監査法人トーマツ 令和7年「延長保育及び夜間保育を含めた保育利用時間等の実態及び早朝・夜間・休日等を含めた保育ニーズの把握に関する調査研究報告書」(令和7年度子ども・子育て支援等推進調査研究事業) PDFのP23「図表2-21: 【平日】開所、閉所時刻(数値回答)」
※3 こども家庭庁 よくわかる「子ども・子育て支援新制度」

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髙崎 順子
たかさき じゅんこ

髙崎 順子

Junko Takasaki
ライター

1974年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、都内の出版社勤務を経て渡仏。書籍や新聞雑誌、ウェブなど幅広い日本語メディアで、フランスの文化・社会を題材に寄稿している。著書に『フランスはどう少子化を克服したか』(新潮新書)、『パリのごちそう』(主婦と生活社)、『休暇のマネジメント 28連休を実現するための仕組みと働き方』(KADOKAWA)などがある。得意分野は子育て環境。

1974年東京生まれ。東京大学文学部卒業後、都内の出版社勤務を経て渡仏。書籍や新聞雑誌、ウェブなど幅広い日本語メディアで、フランスの文化・社会を題材に寄稿している。著書に『フランスはどう少子化を克服したか』(新潮新書)、『パリのごちそう』(主婦と生活社)、『休暇のマネジメント 28連休を実現するための仕組みと働き方』(KADOKAWA)などがある。得意分野は子育て環境。

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コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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