【延長保育の現実】毎日『おのこり組』はかわいそう? 保護者のリアルな声とメリット・デメリット

アンケート結果から見る親の切実な本音とは?【長時間保育#前編】 (3/5) 1ページ目に戻る

延長保育のメリットは親にも子にも

写真:maroke/イメージマート
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まず「メリットだと感じること」。こちらの回答は、子ども側と保護者側の両方に見られました。

【子ども側に対して感じるメリット】

子ども側に関することで挙げられたメリットは、延長保育だから可能な過ごし方をポジティブに捉えるものです。

外部スタッフの多彩なアクティビティ(運動遊びや書き方)や、お友達や家族以外の大人との関わりが深まること。お迎えのときの子どもの笑顔から、保護者の方々が覚えている実感が浮き彫りになっています。

通い慣れた場所で、違う学年の子どもたちと遊べる楽しさを挙げる声もありました。なかにはズバリ「家でゲームやYouTubeを見ているより、友達と過ごせて良いと思う」という、令和の親たちにはブンブン頷いて共感する回答も。

【保護者側が感じるメリット】

保護者側で多かったのは、仕事関係です。

「仕事を続けられる」「仕事ができる」と、延長保育を利用する理由とそのまま重なる声が集まりました。あと1時間あれば会議に出られる、キリのいいところまで作業を終わらせられる……!

それを叶えてくれる延長保育への感謝が、親たちの短いコメントから滲み出ています。

また、延長保育が親の心理的な支えになった例もありました。

「延長保育はほぼ必要なかったが、小規模ののんびりした幼稚園で、先生が『〇〇くんと遊びたいので、たまに延長保育に預けてください』と言ってくれた。愛情深く接してくれていて、園側にも余裕があって、私自身も心の拠り所になった」(アンケート回答より)

家族以外の関わりが増えるありがたみは、子どもだけではなく、親も同じ。

延長保育が日中の通常保育とはまた別の「もう一つのつながり」になって、親子の生活の拠点を増やしている。親子が孤立しないために大切な「頼れる先を広げる」支援を、延長保育も担っていると分かります。

デメリットは子の疲れと自宅時間の圧迫

親子の双方にメリットが感じられている一方で、「デメリット」はどうでしょう。言い回しやエピソードは違いますが、共通して、切なさや苦しさを語るコメントが集まりました。

【延長保育の利用が少ない施設で感じるデメリット】

複数あったのは、延長保育の利用が少ない施設のケース。

「担当の先生が少ないと、子どもが一部屋にぎゅうぎゅうになっている感がある」「子どもの人数が少ないので、テレビを見ることが増える」など、標準時間の保育とは違う点が指摘されました。

延長保育の利用が我が子ひとりだけの場合は、園舎はほぼ真っ暗になっていた……という体験談も。利用者の少なさから、保護者が施設に責められた事例もありました。

「園の先生から同じ業種の他の保護者と比較され、なぜこんなに延長が多いのか、子どもがかわいそうだと責められました」(アンケート回答より)

【子どものネガティブな反応で感じるデメリット】

延長保育に対する子どものネガティブな反応に、胸を痛める声も複数ありました。

「(登園前の)朝から嫌だな~と言われる」「たまに子どもに寂しいと言われる」「『おかえりの子』『おのこりの子』と分けられるので、帰れる子を羨ましがる」……働く親としては、想像するだけで胸がキュッとなるような場面です。

「子どもが『今日行きたくない』という日もあり、そんなときは無理して行かせている罪悪感があります」(アンケート回答より)

また預け時間が長くなる分、帰宅後の家事・育児の時間が圧迫されることを、「デメリット」と考える保護者も。

「家族の団欒の時間がなくなる」「バタバタしがち」「帰ってきても遊んであげられないし、夜寝る時間も遅くなる」のほか、「子どもの身体的・精神的疲労度。自分の心の余裕のなさ」と短い文で日々の切なさを表したコメントは、多くの保護者に思い当たるところがあるのではないでしょうか。

「仕事をやり切って帰ることができるが、延長したらした分だけ帰宅してから時間が減るので、家事で手一杯で子どもと接する時間が減ってしまう」(アンケート回答より)

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