【延長保育の現実】毎日『おのこり組』はかわいそう? 保護者のリアルな声とメリット・デメリット

アンケート結果から見る親の切実な本音とは?【長時間保育#前編】 (4/5) 1ページ目に戻る

デメリットの自覚から来る罪悪感

写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート
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そしてこれらのデメリットの語りには、「うしろめたさ」「罪悪感」「申し訳ない」「すごく切ない」など、保護者としての思いが添えられています。

「親にはありがたいシステム、子どもにとってありがたいかは分からない。忙しい親にとっては良いが、子どもにとっては親との時間が減って寂しさを感じる気がする」(アンケート回答より)

またその申し訳なさを、負担が増えているであろう保育士さんに感じているコメントもありました。

たとえば8時間保育から11時間保育になると、保育園の稼働時間は、単純計算で3時間増えます。保護者自身も時間に追われて働いているからこそ、その意味が、身に迫って感じられるのでしょう。

延長保育・預かり保育はとても助かり、子どもにいい面もあると実感している。けれど同時にデメリットも感じていて、それをごまかすことなく見つめている……。

令和の親たちの思いは、良い・悪いと単純に決められない、複雑さをはらんでいます。

延長保育しなくて済むには?

親たちがメリットだけでなく、デメリットも感じている延長保育。

「これがあったら延長保育に頼りすぎないで済むと感じること」を尋ねる項目では、「働き方」と「父親の育児参加」の意見が集まりました。

標準の保育時間では足りないのは働き方が理由で、母親以外にお迎えに行ける人がいないから延長保育を利用せざるを得ない、そんな実態が浮かび上がります。

「我が家では夫が仕事・私が家事育児の完全分業制だと割り切っていました。夫の定時退社とリモートワークが可能であれば、私も働けたし、延長保育に頼らずに済んだのにな、と思います」

「なかなか現実的に厳しいですが、定時退社が当たり前文化、柔軟なリモートワーク、男性育児参画へ理解、保育士さん増員と待遇改善など、すべてが一律で実現することを切に願います!」
(アンケート回答より)

平日のお迎えはいつもママ?

拡充されている父親育休制度や働き方改革によって、父親の育児参加は進んでいます。けれど平日のお迎えは時間を延長していても、母親が担っているケースが多いのです。

また延長保育・預かり保育は、「保護者の仕事と子育ての両立支援」のために整備されてきました。

ですがこれによって残業の削減や業務効率化、人員の補充なしに業務が回ってしまい、子育てや介護中の人が無理なく働ける「柔軟な働き方」への移行が、結果的に進まなくなっている可能性もあります。

仕事と子育ての両立には、保育先の確保が欠かせません。

その一方で、大人の労働時間を優先して子どもの預け時間を長くする方針は、社会全体の働き方を厳しいままに維持して、親子が一緒に過ごす時間をさらに奪ってしまっているのかもしれません。

延長保育の経験者からのメッセージ

複雑な思いを抱えつつ、目の前の仕事と生活を続けるためには、延長保育・預かり保育は必要なもの。

ママたちの多くは、悩ましい中でも仕事と子どもに向き合って、延長保育・預かり保育を活用しています。アンケートに寄せられた言葉はリアルで、同時代の子育て仲間として励まされるものばかり。

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