
増える「連休明け不登校」 親の5人に1人が「不登校離職」の驚きの実態 「3つのポイント」で対応を解説
2025.05.12
子どもが悩んでいる「3つのこと」
お子さんが学校へ行かず家にいると「怠けている」「遊んでいる」と感じてしまうかもしれませんが、お子さんは、おもに3つのことで悩んでいるでしょう。
ひとつめは「自分だけ違う」という孤立感。つぎに「親への罪悪感」。最後は「将来への不安」です。
まわりの友だちが学校生活を送っているなかで自分だけが家にいる。
「自分だけが置いていかれている」と孤立感や焦りを感じ、同時に両親への申し訳なさや将来への不安と戦っています。
だからこそ、ムリをせず、いったんは心のエネルギーをためる時期が必要です。

今、何が必要なのか
でも、どうか安心してください。不登校という状況に直面すると、親御さんはつい「この子は大丈夫だろうか?」と、色眼鏡で見てしまいがちです。
しかし、けっして忘れないでほしいのは、わが子はいつまでもわが子であり、不登校になる前もなった後も、その本質は何も変わっていないのです。
不登校という一面だけでお子さんを判断するのではなく、その子の持つ可能性や個性にも温かい目を向けてあげてください。
不登校という色眼鏡を外し、お子さんのありのままを受け止め、今、何が必要なのかを親として理解し努めること。その方針がしっかりと肚(はら)に落ちれば大丈夫です。
不登校や行きしぶりは、子どもが成長するための「ステップにすぎなかった」と思える日が、きっとくるでしょう。
最後になりましたが、もし子どもにどんな声がけをしたほうがいいのか悩んだら、拙著『学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること』(大和書房)を参照ください。
当事者に向けて書いた本ですが、周囲の大人にも参考になるかと思っています。
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【不登校のその後】不登校を経て社会へ出た実例…記事はこちら

●石井 しこう:1982年東京生まれ。不登校ジャーナリスト。中学校受験を機に学校生活が徐々にあわなくなり、教員、校則、いじめなどにより、中学2年生から不登校に。同年、フリースクールへ入会。
19歳からはNPO法人で、不登校の子どもや若者、親など400名以上に取材を行うほか、女優・樹木希林氏や社会学者・小熊英二氏など幅広いジャンルの識者にも不登校をテーマに取材を重ねてきた。
現在はNPOを退社し不登校ジャーナリストとして講演や取材、「不登校生動画甲子園」の開催などイベント運営などでも活動中。【Yahoo!ニュース 個人】月間MVAを2度受賞。著書に『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』(ポプラ社)、『フリースクールを考えたら最初に読む本』(主婦の友社)、『学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること』(大和書房)。

学校に行かなかった僕が、あのころの自分に今なら言えること
不登校を選んだ君へ。経験者だからわかることがある。将来が不安でもやもやする日々、トンネルの中にいる君に届けたい60のメッセージ
ヨシタケシンスケ氏 推薦!
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ここに君の先輩がいる。
君と同じだった先輩は、たくさんいる。
先輩たちは、何が大事かを知っている。
学校に行っても行かなくても、
するべきことは一つだけ。
大事なものを、大事にするだけ。
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「不登校の自分は、この先どうなるんだろう?」経験者だからわかることがある。将来が不安でもやもやする日々、トンネルの中にいる君に届けたいメッセージ。
「週1登校で、やたらほめられるのが逆につらい」
「コロナ以降、学校がムリになりました」
「いじめもないのになぜか学校へ行けない」
「不登校でもアイドルになれますか」
「いわゆる『ふつう』になれない自分が悔しい」
「かわいくないし陰キャだし大人になってもいいことないですよね?」
など、多くの質問や悩みに、不登校ジャーナリスト石井しこうさんがこれまでの経験と多くの取材で得た知見をもとにこたえます。
子育てサイト「コクリコ」の「不登校」に関する記事一覧はこちら
【学校に疲れてしまったら、読んでほしい本】
子どもの居場所「学校につかれたキミに、心をほぐす温泉あります」 人気の児童小説「保健室経由 かねやま本館」特設サイトはこちら
石井 しこう
1982年東京生まれ。不登校ジャーナリスト。中学校受験を機に学校生活が徐々にあわなくなり、教員、校則、いじめなどにより、中学2年生から不登校に。同年、フリースクールへ入会。 19歳からはNPO法人で、不登校の子どもや若者、親など400名以上に取材を行なうほか、女優・樹木希林氏や社会学者・小熊英二氏など幅広いジャンルの識者にも不登校をテーマに取材を重ねてきた。 現在はNPOを退社し不登校ジャーナリストとして講演や取材、「不登校生動画甲子園」の開催などイベント運営などでも活動中。【Yahoo!ニュース 個人】月間MVAを二度受賞。著書に『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』(ポプラ社)『フリースクールを考えたら最初に読む本』(主婦の友社) 【公式サイト】https://futokoshiko.com
1982年東京生まれ。不登校ジャーナリスト。中学校受験を機に学校生活が徐々にあわなくなり、教員、校則、いじめなどにより、中学2年生から不登校に。同年、フリースクールへ入会。 19歳からはNPO法人で、不登校の子どもや若者、親など400名以上に取材を行なうほか、女優・樹木希林氏や社会学者・小熊英二氏など幅広いジャンルの識者にも不登校をテーマに取材を重ねてきた。 現在はNPOを退社し不登校ジャーナリストとして講演や取材、「不登校生動画甲子園」の開催などイベント運営などでも活動中。【Yahoo!ニュース 個人】月間MVAを二度受賞。著書に『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』(ポプラ社)『フリースクールを考えたら最初に読む本』(主婦の友社) 【公式サイト】https://futokoshiko.com