子どもが夜中に目覚め泣き叫ぶ「夜驚症」 原因を小児科医・ふらいと先生がわかりやすく解説

小児科医・今西洋介先生に聞く「夜驚症」 #1 子どもの「夜驚症」の原因について

小児科医・新生児科医:今西 洋介

「夜驚症」はなぜ起こるのでしょうか?  写真:アフロ(イメージ)

夜中に突然、寝ていた子どもが起き上がり怯えたように叫び声をあげて泣き出す。また、目を見開いてパニックに陥る……。

そんな状態が、場合によっては1時間も続くのが「夜驚症」です。

なだめても、抱きしめても症状がなかなか治らないだけに、親としては「子どもの心に何か問題があるのでは?」と心配になります。

しかし、小児科医・新生児科医の今西洋介先生は、「深い睡眠中(ノンレム睡眠)のときに目覚めてしまう症状で、自然に治っていくものです」といいます。

そこで今西先生に、夜驚症について解説していただきました。1回目は、「なぜ夜驚症は起きるのか?」について。症状の原因を探ります。

(全3回の1回目)

今西洋介(いまにし・ようすけ)
小児科医・新生児科医、小児医療ジャーナリスト。一般社団法人チャイルドリテラシー協会代表理事。
SNSを駆使し、小児医療・福祉に関する課題を社会問題として社会に提起。一般の方にわかりやすく解説し、小児医療と社会をつなげるミドルマンを目指す。3姉妹の父親。
X(旧Twitter)ではふらいと先生(@doctor_nw)としてフォロワー数は14万人。

旅先の緊張や睡眠不足などが誘発する夜驚症

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