アットホームな 一軒家も登場! 「産後ケア施設」関西エリア5選
話題の「産後ケア施設」特集第2弾 #4 ~注目&ニューオープン・関西編~
2024.01.14
『産後ケアハウス杉原』(兵庫県神戸市)
『産後ケアハウス杉原』は、市内の閑静な住宅街にある一軒家。代表の杉原真理さんは自身の産後体験を通じ、「たとえ30分でも、1時間でも、ママが自分を労われたり、ほっとできたりする時間を持てたら、子育てはきっと楽しくなる!」との思いから、施設をオープンさせ、神戸市から委託を受けて産後ケア事業を開始しました。
大切にしていることは、「心を込めたケアと安心できる場所の提供」。事実、グッドデザイン賞を受賞した一戸建ての中は天井が高く、自然光が窓からたっぷり入り、ママと赤ちゃんがリラックスできる空間が広がります。そのうえ、北欧のインテリアや備品により、ナチュラルで優しい雰囲気が醸し出されています。
利用条件は、産後1年未満のママと赤ちゃんで、母子ともに医療行為が必要でないこと。
施設では、ママの休息から健康管理や産後生活のアドバイス、おっぱいのケア、沐浴・スキンケア、離乳食の相談まで、さまざまなサービスを宿泊型と通所型のどちらかのスタイルで受けることができます。
助産師・看護師・保健師でもある杉原さんのほかに同資格を持つスタッフ、さらには保育士や公認心理士、管理栄養士の資格を持つスタッフたちがママと赤ちゃんをきめ細やかにサポートします。
ママの食事は宿泊の場合、1日目は昼・夜、2日目は朝・昼・おやつ。月齢に応じ、赤ちゃんへの離乳食も提供してくれます。ちなみに『産後ケアハウス杉原』では、産後だけでなく、産前も妊婦保健相談(別途料金)が受けられるので、産前からお世話になることもできます。
『産後ケアハウス杉原』
住所:兵庫県神戸市灘区曾和町2‐5‐4
TEL:078‐940‐1431
サービス内容:助産師24時間常駐、一時的な赤ちゃん預かり、授乳相談、おっぱいのケア、沐浴・スキンケア相談、離乳食相談など。※有料サービスも含む。
宿泊費(自己負担):60,000円(1泊2日)
※神戸市の助成利用の場合は1泊2日の自己負担額6,000円。生活保護世帯、低所得世帯は料金の減免措置などの配慮あり。詳細は市区町村にお問い合わせください。
『助産院MOM(マム)』(兵庫県洲本市)
『助産院MOM』は2023年の3月にオープン。兵庫県淡路島の中央、洲本市にある一般社団法人ファミリーケアセンターMOMが運営しています。
代表であり、助産師の岡垣裕美さんは、「お世話のことでわからないことや泣きたくなったとき、理由はなんでもいい。友達に会いに行くような気持ちで気軽に訪ねてきてもらえる、そんな“隣の助産師”でありたいんです」と話します。
そんな想いのもと作られた施設は、平屋作りの2床だけ。ほぼマンツーマンで産前・産後のサポートが受けられます。ちなみに他の利用者がいない場合は別途料金で、パパや上のお子さんの宿泊もできます。
施設を利用できるのは、産後1年までのママと赤ちゃんで、宿泊型・通所型・訪問型など、要望に合わせてケアも可能。岡垣さんや他のスタッフがママとじっくり話をして、その日のケア内容やリズムを一緒に決める“オーダーメイド”式の産後ケア施設なのです。
食事は、淡路島の食材を使用した地元の人気飲食店のもの。1日3食+おやつ1食は、どれも美味しいうえにボリュームもたっぷり! さらに見た目にも美しい器に、ママたちは英気を養えること間違いなしです。
『助産院MOM(マム)』
住所:兵庫県洲本市物部1‐17‐13
TEL:0799‐20‐6226
サービス内容:助産師24時間常駐、一時赤ちゃん預かり、授乳指導、おっぱいのケア、妊産婦整体、ハーブ蒸し、エステなど。※有料サービスも含む。
宿泊費(自己負担):10,000円~(1泊2日)※オーダーメイドのため、料金は要相談。洲本市の助成利用の場合は1泊2日の自己負担額6,000円。生活保護世帯、低所得世帯は料金の減免措置などの配慮あり。詳細は市区町村にお問い合わせください。
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関西の産後ケア施設はいかがでしたか? 出産という大きなイベントを終えたママは、想像以上に身体にも心にもダメージを受けているもの。そんなときだからこそ、これから休みなく続く育児を前に、「お疲れさま」と「これからがんばろう」の気持ちを込めて、産後ケア施設を利用してみてはいかがでしょうか。
どの施設も、産後ケアの経験豊富なスタッフが、ママと赤ちゃん、そしてご家族みんなに温かく寄り添ってくれることでしょう。
産後は無理をせず、どうかママが心身ともに健やかに過ごせますように。
取材・文/濱田恵理
産後ケア施設の連載は全4回。
1回目を読む(シオリーヌさんインタビュー前編)
2回目を読む(シオリーヌさんインタビュー後編)
3回目を読む。