授乳期間中の「おっぱいケア」 助産師が教える【乳頭亀裂】【白斑】【しこり】【乳腺炎】などトラブル対策

産前産後の知っておきたい「おっぱいケア」 #2 ~授乳期間中編~ おっぱいマッサージをマスターしよう

助産師:徳永 悦恵

母乳の循環がスムーズになるおっぱいマッサージ

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母乳が適切に排出されずにいると、結果的に母乳の分泌をストップさせる「乳汁産生抑制因子」が働き、母乳分泌不全(母親が産生する母乳量そのものが子の必要量に満たない状態)が起こります。つまり、母乳が出なくなる状態に。

母乳を作る・出すためのホルモンは、赤ちゃんが乳首を吸う刺激によって分泌が促進されるので、赤ちゃんに頻繁に吸ってもらうことも大切ですが、おっぱいマッサージも効果的です。

マッサージによって、乳管の詰まりを取り除いて乳腺炎を防いだり、むくみや張りの解消が期待できます。また、おっぱいが張って痛いときに、そのつらさを和らげたり、母乳の循環もスムーズになるので、分泌もよくなります。授乳前にぜひ取り入れてみてくださいね。

おっぱいマッサージ 実践編

それでは、おっぱいマッサージの方法を紹介していきます。授乳前はもちろん、湯船に浸かっているときや、入浴後の血流が良いときに行うのもおすすめです。

1.マッサージするおっぱいに近いほうの手をおっぱいの下に当て、その下にもう一方の手を当てます。

【ポイント】
手でおっぱいを包み込んでしまうと、おっぱいが上に上がらないので、手のひらは床と水平にして当てましょう。

2.息を吸いながら、おっぱいを上げたら、息を吐きながら下げます。「吸って上げる→吐いて下ろす」の動作を10回ほど繰り返します。

【ポイント】
呼吸は一定のリズムでゆっくりと行いましょう。

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