
『NO.6』ファンが集う聖地「ほたる館」読書会レポ! 読者の深い愛と、あさのあつこが10代を描き続ける理由
『NO.6[ナンバーシックス]再会#2』の鋭い感想が続出! (2/2) 1ページ目に戻る
2026.06.25
ライター:山口 真央
やり残した10代の記憶を整理するために──あさのあつこが少年を描く原点
──再び「NO.6」シリーズを書こうと思った理由を教えてください。
あさの 書きたいなって気持ちはずっとありました。前シリーズがあさの史上最も整った終わり方だったのですが、紫苑とネズミがこんな別れ方をする関係じゃないよなって。ふたりにも申し訳なく感じていました。そんなときに、ネズミの声を聞いたんです。シーンがはっきりと見えることもありました。それらがバラバラではなくお話として繫がってきたので、続編を書くことに決めました。
──「NO.6[ナンバーシックス]再会」シリーズは、前シリーズのクライマックスで紫苑とネズミが再会を約束してから2年後のお話ですが、もし運命のいたずらでふたりが50年後に再会することになったら紫苑は「NO.6」でネズミを待つのでしょうか、それとも「NO.6」の外に探しに行くのでしょうか。
あさの もしふたりが長い時間会えなかったら……、紫苑があてもなく「NO.6」の外を探す姿は想像つかないですね。でも、ひたすら待ち続けることもできるのかな。ちょっとわからない。50年もの時間を待つことに、紫苑は耐えられないと思います。
紫苑とネズミの関係性は「永遠に云々」といったものではなくて、ギリギリの状態です。再会をこのタイミングに設定したのは、紫苑が耐えられるのが2年だと思ったから。それより長い時間は考えられませんでした。
──「NO.6」シリーズをはじめ、あさのさんの描く少年はとってもリアルだと感じています。先生自身は女性なのに、どうして少年の気持ちがわかるのでしょうか。
あさの わりと少年を描くことは多いのですが、『バッテリー』にしても『NO.6』にしても、男の子が出てくる作品は全部「私」を書いています。少年がどういうものかはまったくわからないし、こういうものだっていう答えは全然出ていない。もしリアルが描かれていると感じてくださる方がいらっしゃるなら、物語が私に繫がっているからだと思います。
私は10代のころにやり残したことがたくさんあって、この歳になっても気持ちの整理がうまくいっていないところがあります。たとえばあのとき親にこう言えばよかったとか、先生にこう抗えばよかったとか、そういった些細なことです。忘れられない憎しみや切なさ、やりきれなさをちゃんと整理して、納得して10代を終えたいという思いがあるから、10代が主人公のお話を書き続けているのかもしれません。
読書会がおこなわれた「ほたる館」は、あさのあつこさんがお住まいの岡山県美作市にあります。本好きのふれあいの場所として、毎週日曜日11時から15時まで開館。あさのあつこさんの作品をメインに展示するほか、関連グッズも販売しています。
あさのあつこ作品のファンなら、一度は訪れたい特別な空間です。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
シリーズ累計230万部超え、2人の少年の友情を超えたディストピア小説の傑作
![NO.6[ナンバーシックス]再会#3](https://d34gglw95p9zsk.cloudfront.net/item_books/images/000/449/920/medium/376bfd2b-4bd0-4a5f-bb5c-c4889f02f8b7.jpg?1780624861)
![NO.6[ナンバーシックス]再会#1](https://d34gglw95p9zsk.cloudfront.net/item_books/images/000/449/921/medium/54651a6f-fbf1-4ec7-a041-c6002f5fa367.jpg?1780624861)
![NO.6[ナンバーシックス]再会#2](https://d34gglw95p9zsk.cloudfront.net/item_books/images/000/449/922/medium/b2f26aae-d0c9-4e70-90b2-11794af14dfa.jpg?1780624862)
シリーズ累計230万部超え、2人の少年の友情を超えたディストピア小説!
・『NO.6再会#1』発売告知後、即Xでトレンド1位!
・『NO.6再会#1』Amazon1位(SF・ホラー・ファンタジー2025年6月6日調べ)
・『NO.6再会#1』ジュンク堂池袋本店総合1位(2025年6月2日調べ)
・『NO.6再会#1』トーハン週間ベストセラー文芸書2位(2025年6月3日調べ)
崩壊した理想都市の瓦礫から新都市をつくる、真っ直ぐな少年たちの熱い戦いの物語! 過酷な荒野を生き抜くネズミと、新国家の再建に挑む若きリーダー・紫苑。NO.6を狙う陰謀とともに荒野の圧倒的な美しさと、人間の業の恐ろしさが描かれる本作。2人が選択した道とは? 少年たちの友情を超えたディストピア小説の傑作。
●「NO.6」シリーズ読者からの感想
「たくさん本は読んできたけれど、これ以上面白い本に出会ったことがない」
「呼吸を楽にしてくれた本」
「死にたくなったらネズミの言葉を思い出します。逃げずに前へ進め! 現実を見ろ!
どんなに現実が辛くても光を見いだせる人になりたいと思います」
「泣きたくなった夜に読みます。おまえはどうありたいんだ? いつでも自分にできることを問いかけ、動きつづけたいと思います」
●あさのあつこさんからのメッセージ
声を聞きました。ネズミの声です。
「生きる場所も死ぬ場所も自分で決める。あんたじゃなくおれが決める。余計なお節介は止めてもらおうか」と。
そうか、彼らはすでに出逢い、運命を紡ぎ始めているのか。
だとしたら、わたしも、もう一度だけ、本当にもう一度だけ、彼らに手を伸ばそう。この手で彼らの生に触れてみよう。
『NO.6』の作者として戦ってみよう。あれほど恋い焦がれた少年たちに挑んでみよう。
今はただ、それだけを考えています。
14年の時を経て、あなたに再び『NO.6』を届けます。
\「NO.6再会」PVはこちらから/
梶裕貴さんの極上ボイスとイラストが融合!

あさの あつこ
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。



































山口 真央
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。