14歳の子役・村山輝星が「愛」を考えた「不朽の名作」 オオカミとヤギの関係にひそむ「教訓」に震える

『あらしのよるに』30周年記念インタビュー 第3回

ライター:山口 真央

幼いころから『あらしのよるに』が好きだったと話す、タレントの村山輝星さん。
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「あらしのよるに」シリーズは、オオカミとヤギの「食うもの」「食われるもの」の関係を超えて結ばれた絆を描く、友情物語です。

1994年に出版された最初の物語『あらしのよるに』から、『あるはれたひに』や『くものきれまに』など、シリーズは7作品、380万部を突破しました。

さらに2025年3月には、ファン待望の8作品目を刊行します。タイトルは『あいことばはあらしのよるに』。ガブとメイの物語から、ますます目が離せません。

30周年を記念して「あらしのよるに」シリーズを愛する著名人から、スペシャルメッセージをいただきました。第3回は、俳優やタレントとして活動している村山輝星さんです。

Eテレ「えいごであそぼ」で一躍注目を浴びた輝星さんは、幼いころから絵本が大好き。14歳になったいまも、読書を趣味にしています。

そんな輝星さんは、幼いころから『あらしのよるに』が大好きだったそうです。輝星さんの感じる『あらしのよるに』の魅力を伺いました。

素直で優しいガブのような人になりたい

5歳から8歳まで、NHK Eテレ「えいごであそぼ with Orton」に出演していた輝星さん。

輝星:『あらしのよるに』は、保育園に通っていたころに読みました。小学生になって、図書館にシリーズ全巻が置かれていたので、最後まで夢中で読んだことを覚えています。

お気に入りのシーンは、たくさんあります!

特に好きなのは、オオカミのガブが、ヤギのメイを見て「おいしそう」と感じ「なんて酷いことを思ってしまったんだ」と自己嫌悪に陥るシーンです。

ガブって見た目は怖いのに、とっても優しくて、素直な性格なんです。友達のことを「おいしそう」なんて、普通に思ったらひどいことだけど、ガブなら不思議とかわいく感じられます。

しかも、ガブは自分の気持ちをかえりみて「悪かった」と反省することができる。私もそんな人を目指したいなと思います。

2匹の関係は、オオカミとヤギの仲間にバレてしまいます。

しかしガブとメイは、ヤギの友達に説得されても、オオカミの仲間に追いかけられても、ずっといっしょにいることを選択するんですよね。

2匹の愛は、本当に強いものなんだと感じました。

幼い頃の愛読書 14歳で読み返して知った「深い教訓」とは

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