木育遊びに子どもと挑戦! 公園・近所のドングリや松ぼっくりで楽しもう
木育インストラクター・吉川美智子さんに教えてもらう「木育のはじめ方」#2木育でいつものお散歩がもっと楽しくなる
2021.11.08
子どものころから木や森とふれあうことで健やかな成長を促す「木育(もくいく)」。
連載第2回では、木育インストラクター・吉川美智子さんに、近所の公園で子どもと一緒に手軽に体験できる「木育」について教えてもらいました。(全3回の2回目。#1を読む)
身近なものでできる「木育」遊び
「日本は国土の3分の2を森林が占める、世界でも有数の森林国です。
また、他の国と比べても植物の種類がとても多いので、近所の公園でも気軽に木育を楽しめるんですよ。
例えば、お散歩に出たときなどに植物の色や空気を意識してみると、季節の移ろいを感じることができますし、秋は葉っぱが色づいて、ドングリや松ぼっくりなどの木の実もたくさん見つけられます。
こうした木の実などを拾うことも木育のひとつなんですよ」(吉川さん)
拾ったあとは水に入れて変化を見る
「松ぼっくりは拾ったあと、水の中に入れて、変化を観察してみてください。
開いている松ぼっくりを水に入れるとしぼみ、乾燥させるとじっくりと開いていきます」(吉川さん)
「松ぼっくりのヒダの中には種があり、水があるところでは芽が出ないので閉じた状態になります。乾燥した場所では、種を風に乗せて遠くまで飛ばすために、開くんです。
こうしたことも、松ぼっくりの様子をじっくり観察することで知ることができます。
水につけるだけですが、簡単に木育が体験できますよ」
触って同じもの当てゲーム
「袋の中に葉っぱやドングリを入れて当てっこする、『触って同じもの当てゲーム』もおすすめの木育体験ゲームです。
まず布の袋を2つ用意して、葉っぱや松ぼっくり、ドングリや木の枝など、同じ種類のものをそれぞれの袋に入れます」(吉川さん)
「袋の上から形と感触をよく確かめて、1人が『ツルツルのこれなーんだ』と言ったら、『これかな?』と思うものを『せーの!』と合図して出し、2人が同じものを出したら正解です。
袋の中に入れるものは、お散歩に行ったときに拾い、箱の中にしまっておく。そうすると、『今日は何を袋に入れようかな?』と選ぶことから楽しめますよ」(吉川さん)