「コミュニティ型こどもホスピス」が増え始めた 小児がん・心臓疾患・重い病でも「子どもらしく」いられる“特等席“の中身

「こどもホスピス」#1 ~成り立ちと施設について~

フリーライター:浜田 奈美

「うみとそらのおうち」でケーキを作る高松玲花ちゃん(右)と、はるぽん。スポンジケーキは施設近くの製菓店が提供。  写真提供:高松愛美さん
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いま国内には、小児がんや重い心臓疾患など、命を脅かす病とともに生きる子どもたちが約2万人いると言われています。

その多くが、病院か自宅だけで過ごすことが多く、遊びや学びといった子どもらしく生きる時間を奪われた状態にあります。

そんな子どもたちと家族を支える「こどもホスピス」が、国内で広がりを見せています。

2024年11月で3周年を迎えた横浜こどもホスピス「うみとそらのおうち」の取り組みを中心に、「こどもホスピス」の存在意義と重要性についてレポートします。

〔「こどもホスピス」 ほかの回も読む〕
6歳の愛娘を失った父が作った「こどもホスピス」②
小児がんの子が5歳で結婚式をした「こどもホスピス」③
きょうだい児も遺族もケアする「こどもホスピス」④
有志たちが「こどもホスピス」を作る!⑤

既存の「ホスピス」と「こどもホスピス」は別物

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