汗をしっかり出して冷え対策!「夏の手当て」
夏は、寝相やあせもについての相談ごとが多く寄せられると山上さん。
「寝相が悪いというのは、整体では『寝相が良い』ということ。
じっとして寝ていると身体はゆるまないので、部屋がまるごと布団のような、いくらでも動ける環境にしておいて、自由にゴロゴロと寝てもらったほうが良いんです。
ただ夏でも冷えないようにする工夫は必要です。
エアコンの風が直接当たると冷えるので、サーキュレーターを天井に向けたり、場合によっては部屋のドアを開けっ放しにして冷えすぎないようにしてください。
湿度を下げると冷えづらくなるので、除湿機なども上手く活用して。
そして日中は汗をしっかりかくこと。
あせもは汗をうまく出し切れずにいるからあせもになります。すべて汗を出しきるとあせもになりにくくなるんですよ」
「梅雨の時期は、呼吸が浅くなりエネルギーの発散がうまくいかなくなります。
そのため、エネルギーがうまく燃焼できるように、呼吸を深める必要があります。呼吸が深まるとよく眠れるようになりますよ」
そして夏に多い虫刺されやケガについて。
「整体では、虫に刺されたときやケガの手当てとして、二の腕の外側、肩と肘のちょうど間くらいの筋肉の少ない『化膿活点』というところを押さえます。
虫に刺されたときはもちろん、でかけた先でのケガの手当てとしても覚えておくといいでしょう」
【夏の手当て】
●胸椎五番の押圧
●足指ひっぱり
●座骨伸ばし
●化膿活点の応急処置
※手当ては子どもが痛がらずに心地よく感じる力加減で行ってください。痛みを感じるときは中止し、傷や疾病、身体症状を有する場合は医師の診察、アドバイスを受けるようにしてください。
「いくつかポイントはあるものの、難しく考えず、子どもと一緒に遊ぶ感覚でやってください」と山上さん。
続けると身体の動きもよくなるので、ぜひ試してみてください。
第4回では家族や身近な人とふれることの大切さについてお聞きします。
取材・文/石本真樹
山上 亮
整体ボディワーカー。野口整体とシュタイナーの思想から人が元気に暮らしていける「身体技法」と「生活様式」を研究。 整体指導、子育て講座、精神障がい者のボディワークなど幅広く活躍中。 主な著書に『子どものこころにふれる 整体的子育て』、『整体的子育て2 わが子にできる手当て編』、『こどものしぐさはメッセージ』(すべてクレヨンハウス刊)など。
整体ボディワーカー。野口整体とシュタイナーの思想から人が元気に暮らしていける「身体技法」と「生活様式」を研究。 整体指導、子育て講座、精神障がい者のボディワークなど幅広く活躍中。 主な著書に『子どものこころにふれる 整体的子育て』、『整体的子育て2 わが子にできる手当て編』、『こどものしぐさはメッセージ』(すべてクレヨンハウス刊)など。