「義実家」への言えない本音 衛生観念・帰省の費用… リアルな不満を全部出し

読めない「本音と建て前」 お泊まりならではの不満、金銭面での本音も

コクリコラボ

写真:アフロ

今回のコクリコラボのテーマは「義実家」との関係についてです。最終回となる本記事では、なかでも今の季節にドンピシャな「帰省」に焦点をあて、帰省にまつわる言えない本音を特集。ママ友にもなかなか話せないディープでリアルな本音やモヤモヤを大公開します。

コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に2023年10月5日~10月19日インターネット上で実施。有効回答数は117件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

義実家への帰省のモヤモヤ 言えない本音

子育て中のママに「義理の実家の帰省にあたって、モヤモヤすることや言えない本音を教えてください」と自由回答のアンケートを実施。熱量の高い回答が非常に多く寄せられました。さっそくご紹介していきます。

お泊まりならではのモヤモヤ&本音

・清潔と不潔の感覚が違うこと。でも世代の違いで仕方ないと考えるようにしている。

・掃除の仕方は少し気になります。

・猫を飼っていて家中毛だらけ、汚いこと。


世代間の意識の違いなのか、個人差なのか、はたまた子どもが生まれたからなのか……。理由をいろいろ考えてみるものの、生理的にがまんできない「清潔」問題が集まりました。こんな対策をしているママも。

・タオルの臭いにモヤモヤする(気づかれないように持参しています)。

モヤモヤしつつ、義実家へ気づかれないように持参する気遣いに感動します。

・義実家に帰省してくる義兄家族の部屋は広く、フローリングにマットを敷いているので布団を敷いても寝心地は良さそうだが、わたしたち家族の部屋は布団の数も少ないし、狭いし、布団が薄くて背中が痛くなる。同じ人数なのに……。

寝心地の不満もありました。こちらのエピソードでは、義兄家族との差がある点で、二重にモヤモヤしますね。

・義実家は古い木造住宅で間仕切りが障子なため、プライバシーがなく気疲れする。

子育て中のママはただでさえ自分の時間がとれないもの。義実家に帰省中はさらに気を遣うことが増え、プライバシーのない空間では本当に疲れがとれません。

長く時間を過ごすから感じるモヤモヤ&本音

帰省すると長く一緒に過ごす時間が増え、モヤモヤも溜まる一方。本音この一言に尽きるのではないでしょうか。

・泊まりで長時間一緒にいると疲れてしまいます。けど連泊を希望されるのでモヤモヤします。

どんなに関係性が良くても、やはり多くのママにとって「疲れる」のが義実家への帰省。

・私抜きで帰ってくれないかな、もしそれが続いても何にも言わないでくれないかな。別に行くのが嫌なわけではなくて、本当に休みが欲しいだけなので許してくれないかな。このせめぎあいです。

今までのコクリコラボで再三お伝えしてきたとおり、ママたちは日々がんばりすぎるほどがんばっています。せっかくの休みは疲れをとりたいのです。

・誰かの誕生日、敬老感謝の日、お盆、正月等必ず家に行かなければならず、月に一度は顔を合わせるのがぶっちゃけしんどい。

かなりの頻度で「行かなければならない」のがつらいところですね。

・義母が料理が得意ではなく、あまり美味しくないこと。

・お菓子のとり方と食事の仕方について。

・子どもたちに食べさせすぎる。その結果、太る。


食事関連のモヤモヤも。日帰り1回のお食事会ならがまんできても、泊まりで何度も一緒に食事をとるとなると、常識の違いにもイライラしてしまいます。

たまに会うからこそのモヤモヤ&本音

「家族」でありながらも、帰省でたまにしか会わない存在。だからこそ義実家の本音も見えずにモヤモヤすることも多いようです。

・どこまで手伝えば良いのか、しないほうが良いのかの塩梅がわからない。

・本当はどの程度のお付き合いを望まれているのかがわからない。

・いつも穏やかで優しいので、本音が見えない。


・手土産は持ってこなくていいよ、義実家にいるときは何もしなくていいよと言ってくれます。だけど、本当にやらなくていいのかな?とちょっと気になっています。建て前なのか? 本音なのか?を見極めることができず結局何もしてませんが(笑)

「本音と建て前」がわからない! という本音が多数。考えてもモヤモヤするだけなので、最後のほうの回答にある「結局何もしていませんが」いう開き直りが、実はいちばん大切な気がします。

・長時間、姑と台所に立ち、おしゃべりに耳を傾けなければならない。

・義母は、早とちりが多いので、言葉に気を遣う。


帰省中だと会話の機会が自然と増えます。関係性にもよりますが、やはり義母との会話は少し憂鬱というママも多いのでは?

・義父のうんちく話が長く、聞いてると疲れます……笑

・お義父さんの冗談がきつくて、笑えないときがあるが、笑ってごまかしています


義父との会話でのモヤモヤも寄せられました。性別も世代も違うため、価値観の違いが多そうです。

・終活を急いだほうがいい。夫を含む義実家、誰も彼も目を背けているが、生きていても体が思うように動かなくなる日は突然来る。そうなったら(私たちが)膨大な量の負担を背負わなければならなくなる。

・義理の実家はとにかく物が多いのですが、それなりに良いものを綺麗にとっておいてある状態です。価値のわかる本人に少しずつ処分してもらいたいなぁと思っているものの、なかなか言えません。

・物が多い。将来どうするのかなぁ~?


義実家の物の多さにモヤモヤしているママも多数いました。たまにだからこそ目にした状況に「いつか私がこれを片付けるのかしら」とおびえつつ、簡単に言える問題でもないため、さらにモヤモヤします。

お金に関するモヤモヤ&本音

たまの帰省ではまとまった出費がともないがちです。お金に関する話はデリケートなので言い出しづらく、モヤモヤが溜まる分野です。

・帰省にお金かかるなーとは思っています。でもこれは必要経費!と割り切ってあまり考えないようにしています。

遠方の場合、帰省にかかる交通費は子育て世代にとってかなりの負担です。

次にご紹介する帰省中の食費については、状況が真逆のモヤモヤが寄せられました。

・義実家に行くと暗黙の了解で夕食代などをうちが負担する。夫がきょうだいの中で最後に結婚したので、いまだに独身貴族時代と同じようにお金を使えると勘違いしている。ほかのきょうだいは生活が大変だからと言うけれど、我が家も子どもが複数いるし楽なわけではない。

帰省中の食事代を負担させられるというモヤモヤです。前回特集した、義実家がパパを子ども扱いしている事例にも通じます。

・義実家に行くと全員で必ず外食するのですがそれが気まずい。お金は義実家が払ってくれますが、わたしは毎回出してもらうのは申し訳ないから払いたいと言うが、旦那に止められます。義実家も家のローン払い終わってないと話しているし、無理してるのではと気になるから行きたくないです。

さきほどとは逆に、帰省中の食事代を義実家が出してくれても、気を遣ってモヤモヤ。どちらにしてもモヤモヤするのですね。「割り勘はカッコ悪い」「誰かが奢る」という文化が、モヤモヤを生み出している気がしてなりません。

贅沢な悩み? 気を遣われすぎてもモヤモヤ

ここまでのエピソードに比べると贅沢に見えてしまうかもしれません。でも帰省中に気を遣ってくれる義実家に対し、ママは手放しで喜べないことがあるのです。

・めちゃくちゃ私に気を遣ってくれてるのが伝わって、申し訳なくなる。

・お母さんがいい人すぎて、義実家に行くといつも洗濯掃除ご飯すべてやってくれる。そろそろ高齢なので甘えてしまうのも申し訳ないのですが気がつくと全部完璧に終わってるので手が出せず。ならお金を払うと思っても最終日に交通費をまとめて渡されてしまう始末。帰省することが逆にお母さんの負担になっていないか心配になります。

気を遣われすぎることで距離を感じてしまったり、帰省が負担にならないか心配になったり。あまり気を遣われても、帰省しづらくなってしまいます。

結局、義実家と自分の実家の違いって?

ママたちを集めた座談会では、義実家へのモヤモヤの話が盛り上がりました。そんなママたちに「義実家への帰省にあたってモヤモヤするのはなぜでしょうか。自分の実家への帰省に比べていちばんの違いはなんですか」という質問をぶつけてみました。

「義実家と実家との違いは、『寝ころべるか、寝ころべないか』。実の娘のように接してはもらえますが、完全にさらけ出しているか、というとちょっと違うかなと思います。」(小4・年長の男の子のママ)

こちらの意見はかなり説得力があると感じました。どんなに関係性がよかったり、いい義理のご両親だったとしても、本当の娘のように寝ころべるママはほとんどいないのではないでしょうか。

もちろん義理のご両親のお気遣いもあるでしょうが、関係性のよさはママの努力や気遣いによっても成り立っています。肉体的にはもちろんのこと、精神的にも「寝ころべない」からこそ疲れてしまうのでしょう。

今年は新型コロナウイルスが5類に移行して初めての年末年始となります。長らく義実家との交流が途絶えていたご家庭が、今年は数年ぶりに帰省することもあるのではないでしょうか。

今回のシリーズの特集で取り上げた、他のママたちのエピソードやアドバイスで元気をもらいつつ、無理をしすぎないで帰省を乗り切りましょう。

こくりこらぼ

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コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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