キャラバンカーに本をたくさん積んで、全国47都道府県におはなしを届ける「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。
幼稚園や保育所、小学校や図書館、書店など様々な訪問先で、おはなし会を重ねてきたおはなし隊の隊長さんが、子どもたちに人気の絵本の読み聞かせのコツをお教えします!
ある日、きのこ村のこどもが崖から落ちてしまいます。ほしじいたけは、体を張って助けようとしますが……。のどかなきのこ村で巻き起こる事件は、どう解決されるのでしょうか? 驚きと楽しさいっぱいの絵本です。
リアルさを残しつつ擬人化されたキャラクターのきのこたちも可愛いらしく、丁寧に描かれた背景も見逃せません。干し椎茸を知っている子も知らない子も、きっと興味を持ってくれるはず。
秋の味覚であるきのこ、その愛らしい魅力を絵本の中でも味わってみましょう。
家の前で仲良く日なたぼっこしているほしじいたけとほしばあたけ。ふたりの好きな事と嫌いな事を丁寧に伝えます。この後のストーリーの大きなカギになるからです。
さぁ、たいへん! 崖からタマゴタケが落ちてしまいました。仲間の心配そうな様子を伝えます。
驚くほしじいたけと、崖下に小さく見えるタマゴタケ。タマゴタケの位置がわかるように、指さしてあげましょう。
「う~む……。」の後、考えている時間を感じられるように、少し間をおいてから次のページをめくります。
ここが、一番の見せ場です。若者に変身するほしじいたけ。文字の大きさにあわせてだんだんと力強く読みます。
若返って、崖をよじ登るほしじいたけですが、その力は長持ちしません。頑張るほしじいたけの姿に子どもたちが共感する場面です。右上からのびてきたツルを指さして気付かせてあげてから、次のページに進めます。
若い頃を思い出すほしじいたけ……ほしばあたけに惚れ直します。ちょっとだけ、かわいらしく読むと良いかと思います。
きのこたちがふたりを心配して、みんなで仲良く力をあわせて運ぶ様子は、読んでもらっている子どもたちもほっとして嬉しくなるところですね。ゆっくりと見せてあげてください。
キヌガサタケのやぶれたマントがかざってあったり、タマゴタケがお花を持っていたり、絵を楽しんでもらいましょう。
大役を終えたほしじいたけとほしばあたけが、干し椎茸に戻って喜んでいる様子を、おだやかに伝えてあげましょう。ふたりの優しい雰囲気が子どもたちに伝わると良いですね。
元気にかけっこしているこどもたち。ゆっくり見せてあげると、子どもたちから先頭を走るタマゴタケの名前が出て来ます。「ほかのきのこもわかるかな?」と聞いてみると良いかもしれません。たくさんのきのこの名前が出てくると嬉しいですね!
読み手も楽しんで読んであげる事で、きっと子どもたちもきのこたちを好きになってくれると思います。
水を得ると若返りパワー炸裂の「ほしじいたけ ほしばあたけ」シリーズは、「じめじめ谷で ききいっぱつ」「カエンタケにごようじん」「いざ、せんにんやまへ」と続き、2021年10月には、「おにたいじはいちだいじ?」も刊行予定。どれも、ほしじいたけやほしばあたけが活躍する、愉快なお話ばかり。ぜひ楽しんでみてください。
本とあそぼう 全国訪問おはなし隊
たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai
たくさんの絵本を積んだ2台のキャラバンカーで各都道府県を巡回し、幼稚園、保育所、小学校や図書館、書店などを訪問している、「本とあそぼう 全国訪問おはなし隊」。1999年7月に、講談社90周年記念事業として、スタートしました。 2007年には第55回菊池寛賞、2018年には、メセナ大賞にも選ばれました。 スタートして以来、通算2万2000回以上の訪問、190万人を超える参加者のみなさん、ありがとうございます。次はあなたの町でお会いできるかもしれませんね! https://ohanashitai.kodansha.co.jp/ X(旧Twitter):@ohanashitai55 Instagram:@kodanshaohanashitai