終始大らかで優しい語り口の中、要所要所で鋭く真理を突く金田一先生。
写真:菅沢健治

親子ともども情報の波におぼれないように

そのうえで、親は普段から子どもの会話やメディアなどの情報についてもできるだけ精査して、「これは意見だよね。事実じゃないよね」と、事実である「ファクト」と、意見の「オピニオン」を区別して教えてあげるといいでしょうね。

親自身の普段の言葉の使い方にも注意が必要です。例えば、「今、寒いな」というのは個人の体感で、「今の最低気温は12℃」はれっきとした事実。隣の人が「寒い」と言ったからといって、自分も寒いとは限らない。「今の気温は12℃である」という事実をもとに、判断する習慣をつけておくんです。

基本的に子どもは親の背中を見て育ちます。親が誰かの意見を事実として受け取り流されていたら、子どももそうなりやすい。まずは親自身が、「それは本当? 誰かの個人的な意見じゃない?」と一つ一つ考えていくことから始めてみてはどうでしょうか。

取材・文/桜田容子


金田一先生の記事は全4回です。
次回(#2)は 「ヤバい」を連発する子どもに親ができる語彙力アップ
21年12月20日公開です(公開日までリンク無効)

11 件
きんだいち ひでほ

金田一 秀穂

日本語学者

1953年生まれ。東京外国語大学大学院日本語学専攻課程修了。中国大連外語学院、米イエール大学、コロンビア大学などで日本語講師を務め、現...

さくらだ ようこ

桜田 容子

ライター

ライター。主に女性誌やウェブメディアで、女性の生き方、子育て、マネー分野などの取材・執筆を行う。2014年生まれの男児のママ。息子に揚...

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