なかなか寝てくれない子どもにおすすめの寝かしつけ絵本

【 絵本でお悩みかいけつ!?】 テーマ01「子どもが寝ない…どうしたらいい?」

げんき編集部

研究テーマ01「おやすみ絵本」
Dr.オゥノー:寝る前に読む絵本といえば、短い絵本もいいけれど、長~い絵本もけっこうイケるんだよ。

途中で寝ちゃっても大丈夫。長いからこそ魅力的な絵本『エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする』

『エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする』
文:エリナー・ファージョン 絵:シャーロット・ヴォーク 訳:石井桃子 岩波書店
:わわ、文字がいっぱい……! これ長すぎて、飽きてしまわないでしょうか。

D:飽きるというのは、必ずしもつまらない、ということではないんだよ。そのとき、その長さに耐えられないだけかもしれない。この絵本は、たしかにかなり文章が長いけれど、なわとびや妖精など、魅力的な要素が含まれているうえに、とにかく翻訳の言葉が、響きもリズムも、とても美しい。だから途中で疲れても、おだやかな気持ちで眠りにつけるかもしれないね。

:いろいろな形の「おやすみ絵本」があるんですねえ。

D:まだまだあるぞ。文字のない絵本だって面白い!

:え! 読み聞かせができないじゃないですか!

:そうだね。でもだからこそ、文字なし絵本には無限の可能性が秘められていると思わない? ちょっと余裕のある夜は『もりのえほん』なんかおすすめだよ。

文字がないからこそ、じっくり楽しめる『もりのえほん』

『もりのえほん』
作:安野光雅 福音館書店
:わあ、きれいな森の風景。……あれ? じーっと眺めていると、何か隠れているものが見えてくるような……?

:うんうん。絵を思う存分眺めて、親子でコミュニケーションを深めながらめくれるのが、文字なし絵本のいいところかもしれないね。そのコミュニケーションの安心が、やがて眠りへと誘ってくれるかも……?

:文字なし絵本というと、これなんかも、ちょっと怖そうだけど気になります……。

迫力を秘めた絵と構成に息をのむ……大人も気になる『アライバル』

『アライバル』
作:ショーン・タン 河出書房新社
:その「気になる」が一番大事じゃないかなあ。私は、読む大人自身が興味を持てる絵本が、子どもに読むのに一番いい絵本だと思っているんだ。ちょっと難しいかも? と思う絵本でも、大人が楽しんで読めば、きっと子どもにも伝わるはず。

:何歳向けかどうかは、選ぶ基準にはしやすいけれど、あまり「子どもに読むもの」としばられすぎずに、自分が気になる絵本を、まずは大人が楽しむのがいいのかも。子どもが眠ったあと、一人で読み返すのもリラックスできそうですね。

:そうだねえ。それなら、この『星につたえて』などもおすすめだよ。

やさしい絵とことばにじーんとしてしまう…『星につたえて』

『星につたえて』
文:安東みきえ 絵:吉田尚令 アリス館
ポ:わあ、なんてやわらかな絵とことば。疲れた日の夜なんかに読み返したら、あたたかな気持ちで眠れそうです。

D:私も「だいすき」な絵本だよ。

ポ:はい。......いろんな「おやすみ絵本」がありました! 気になる絵本があったら、ぜひ読んでみてくださいね。

:好きな絵本を自由に読んで、妄想しながら、ゆっくり安眠できますように。おやすみ。
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げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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