毎晩、寝かしつけが大変すぎる! 何かいい方法は? 教育学博士が回答

こんなときどうする? 子育てQ&A#33「毎晩、寝かしつけに苦労しています!よい方法はありませんか?」

教育学博士:渡辺 弥生

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急に「寝ようね」といわれても眠りにつくのは難しいものです。

寝かしつけはじめて 30分、1時間と時間はすぎていくのに、子どもの目はパッチリ! あげくに、布団からはい出して、遊びはじめたりされると、ママもガマンの限界。

「もうイヤ! いいかげんにしなさい!」と怒鳴りつけてしまいたくなることもありますね。

発達心理学の専門家・渡辺弥生教授が子育ての悩みに答えます。

「毎晩、寝かしつけに苦労しています! よい方法はありませんか?」(2歳・女の子)

寝ようとせず遊んでばかり。どうしたらいい? 写真/Adobe Stock

急に「寝ようね」といわれても眠りにつくのは難しい

子どもの立場になってみると、まだ眠たくもなく、起きていたいのに、「さあ、寝ましょう」と急にいわれても、すぐには眠れません。

入園して活動が盛んになると、寝つきがよくなる子が増えますが、入園前の1~3歳では、そううまくいかないのが現実。

スムーズに眠りにつかせるためには、なんらかの工夫をしていくことが必要です。

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眠りを促すために最低限したいこと

子どもが眠りに入りやすい状況を作る方法はいくつかあります。

◆寝るまでの行動パターンを一定に

2歳ごろの子どもは、生活の流れが一定していると安心でき、行動に移しやすくなるという特性があります。

これを利用し、たとえば、「パジャマに着がえる」→「歯をみがく」→「静かに絵本を読む」→「布団に入る」というように、寝る前のすごし方を一定にすると、眠る態勢に入りやすくなります。

この流れは家庭によって違ってかまいません。

ママが実践しやすい形でルーティーン化してみましょう。

◆外遊び、起床時間、昼寝の時間

よくいわれることですが、昼間はしっかり外遊びをさせることも大事です。

また、朝寝坊な子は 30分ずつでも徐々に早く起こしていくようにしたいですね。

昼寝は午後早めの時間に。

1時間を目安に起こすと、夜の睡眠を妨げません。

◆パパの協力

パパの帰宅時間もカギですね。

たとえば、「○時は寝かしつけ時間だから、帰宅してもしばらく静かにしていてね」と、あらかじめ打ち合わせておくとよいでしょう。

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ママが「早く寝てほしい」と思うほど、うまくいかない

あと、もう一つのポイントは、「早く寝てほしい!」と、ママが思っているときほど、子どもの寝つきが悪くなる傾向があるという点です。

逆に「もういいや! とことんつきあってあげる」「一緒に寝ちゃお!」などと、ママが割り切ると、子どもは早く寝つくという報告もあります。

きっと、ママがリラックスすると、子どもも落ち着くんですね。

毎晩のことだけに気が重いでしょうが、子どもが安心して寝つくためには、まだしばらくは寝かしつけが必要な年齢です。

それに、本来、寝かしつけの時間は、「今日も楽しかったね」と親子でゆったりと向きあえるホットタイムのはず。

今は大変ですが、いずれは抜けていきます。

ママの割り切りと入眠の工夫で、この時期をうまく乗り越えたいですね。

文/宇野智子 写真/Adobe Stock
※この記事は幼児誌「げんき」に掲載された記事を再構成したものです。
わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経...

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...