子どもはなぜ「ヤダ!」というのか、その理由が分かれば、冷静に話すことができるかもしれません。
かんしゃくの強いときは少し物理的に距離を置き、少しおさまったところで、お互いに落ち着いて対処したいですね。
「なんでも『ヤダ!』という子。急いでいるときや疲れているときは困ってしまいます。」(3歳・男の子)
正面からぶつからずに子ども参加型の言葉かけを
ただ、この時期の「ヤダ!」に正面からぶつかると親御さんが疲れるだけです。
「じゃあ、どうしようか?」「これとこれどっちがいい?」などと、子ども参加型の言葉かけで乗りきるほうが結果的にスムーズです。
実際、子どもはそれがイヤというより、「ヤダ!」と主張したい気持ちが強いのです。
「わかったよ」と、まずその気持ちを受けとめたあと、興味を引く別の話題で気分をかえるとうまくいくことがあります。
この時期は、できれば少し時間の余裕をみて行動するほうが親御さんも気が楽かもしれませんね。
「スーパーなどで『買って~!』と床に寝転がって泣くのをやめさせる方法は?」(2歳・男の子)
ベストな対応のためには、親がまず落ち着くこと
公共の場では、人目も気になるでしょうが、親御さんが冷静でいることが肝心です。
大泣きしているときに、怒ったり、機嫌をとったりするのは、火に油を注ぐようなもの。
できれば店の隅の静かな場所に移動して泣きやむのを待ちましょう。
そして、少しおさまったところで、楽しい話で気分転換してあげます。
それを何回か繰り返していけば、どんなに泣いてもムダだとわかり、しだいにやらなくなります。
文/宇野智子 写真/Adobe Stock
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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渡辺 弥生
大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。
大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。