トイレトレーニングはいつからはじめるのが正解? 発達の専門家が回答 

こんなときどうする? 子育てQ&A#50「トイレトレーニングはいつごろから、どうはじめたらいいの?」

教育学博士:渡辺 弥生

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子どもが2歳ごろになると「そろそろトイレトレーニング(トイトレ)をはじめる時期かな?」と考えはじめるママは多いですね。

基本的には、おしっこの間隔が数時間あいていれば、膀胱の機能が発達してきたということで、いつからでもはじめられます。

発達心理学の専門家・渡辺弥生教授が子育ての悩みに答えます。

「トイレトレーニングはいつごろから、どうはじめたらいいの?」(2歳・女の子)

トイレトレーニングはいつごろから、どうはじめたらいいの? 写真/Adobe Stock

はじめどきの見極めとイメージ作り

まず、おむつ交換をこまめにして、排泄の間隔をチェックしてみましょう。

おしっこの間隔が数時間あいていれば、トイレトレーニングをはじめられます。

それと同時に、トイレに興味がわくような働きかけをするのもオススメです。

もし、突然便座に座らせられて、「おしっこしましょうね」といわれても、子どもは驚いてしまうだけ。

絵本やDVDを見せたり、ママやパパ、お友だちのトイレタイムを見学させて、イメージを作ってあげておくとよいでしょう。

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お試し感覚でトイレ体験をさせてみよう

そうしながら、お昼寝のあとなど、出ていてもいい時間なのに、おむつがぬれていないことがあったら、優しく便座に座らせてみましょう。

もしかしたらタイミングが合って、うまく出るかもしれません。

そのときに喜んであげると、トイレで排泄するのは「いいこと」だと印象づくでしょう。

そして、しばらくそれを続けて、少しずつトイレに慣れさせていきましょう。

うまくいったり、いかなかったりするはずです。

生まれてからずっとおむつに排泄してきた習慣をかえるのは、やはり簡単ではないのです。

まずはトイトレのお試し期間とラクに考えて、ダメもとで誘っていきましょう。

もし、ソワソワする、一瞬行動が止まるなど、なんらかのサインがあるようなら、それがトイレに誘うチャンスかもしれません。

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こじらせないためにもイライラは禁物

トイトレで気をつけたいのはママのイライラ。

とくに成功を期待しすぎるのは禁物。

カッとなって叱ってしまい、子どもをトイレ嫌いにしてしまうことも少なくないのです。

実際、おしっこが出る時間なのに「ない」と言う。

便座に座らせても遊んでばかりなのに、下ろしたとたんにジャーともらす。

いくら優しいママでもがっかりしたり、腹が立ったりしてしまう可能性は大きいもの。

「イライラする」と感じたら、トイトレはしばらく休止しても大丈夫。

練習した経験はムダにはなりません。

子どもにも練習の記憶は残るし、ママにとっても反省点を確認する機会になり、再開したときの気持ちのゆとりにつながります。

休止、再開をくり返し、最後はサッとおむつを卒業したケースはたくさんあります。

スタートは何回あってもいいのです。

もし、おしっこの間隔があいてきているなら、まずは薄着になるこの夏に、試してみるつもりでゆったりした気分ではじめてみましょう。

文/宇野智子 写真/Adobe Stock
※この記事は幼児誌「げんき」に掲載された記事を再構成したものです。
わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経...

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...