指しゃぶりはいつまで? 原因は? やめさせるには? 専門家が答えます

こんなときどうする? 子育てQ&A#49「愛情不足が原因? 指しゃぶりがやめられません」

教育学博士:渡辺 弥生

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赤ちゃんのころから続いている指しゃぶりとは別に、1~3歳からその少し上の年齢にかけては、爪や唇をかんだり、目をパチパチさせるといった気になるクセが出やすい傾向があります。

発達心理学の専門家・渡辺弥生教授が子育ての悩みに答えます。

「愛情不足が原因? 指しゃぶりがやめられません」(2歳・男の子)

愛情不足が原因? 指しゃぶりがやめられません 写真/Adobe Stock

自分をコントロールするための方法

クセは、昔はママの愛情不足が原因などといわれることがありましたが、そんなことはありません。

むしろ、眠いときや退屈しているときなどに、自分で自分をコントロールしようとする「けなげ」な行為だともいえるものです。

ママの育児のせいなどと不必要な心配をすることは、けっしてありません。

ただ、少し放っている時間が長くないかなど生活を振り返ってみて、できるだけ子どもにかかわるように心がけてみましょう。

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手持ちぶさたな時間を減らす工夫を

そうはいっても、指に吸いダコができたり、皮膚がむけてしまったりしている子もいます。

また、その予備軍のことも考えると対策も工夫してあげたいですね。

1~3歳での指しゃぶりなどの頑固なクセは、そこばかりに気がいかないよう、遊びに誘うなどして、手持ちぶさたにさせない工夫が大事だといわれています。

子育てでは無理強いやパーフェクトを期待するのは禁物。

あせらず、「少しでも指をしゃぶる時間を減らしていこう」くらいのゆったりした気持ちで対応していけば十分です。

◆遊びに誘ってあげる

指しゃぶりを見つけたら「おいで、ママと遊ぼう」といって、退屈を解消してあげましょう。

ママは忙しくて、そのゆとりがないかもしれませんね。

でも、無理がない範囲でかかわってあげることが、問題を予防し解決する近道です。

◆いけない理由を説明してあげる

「皮がむけて痛いね」「指を口に入れるとバイキンさんがきちゃうね」などとやめたい理由を優しく話して聞かせてください。

その説明は子どもの心に届いて、近い将来、自発的にやめる原動力になっていきます。

◆寝るときは手を握ってあげる

一人で眠りにつけるように、子どもが見つけた入眠の方法だと理解して対策していきましょう。

手を握る、好きな人形やガーゼなどを持たせるなどしてみるのも方法です。

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どうしても難しいときは専門家に相談することも

幼稚園などに入園すると自然消滅することも多いですが、なかなかやめられないときは、かかりつけ医や保健所などの公的機関で相談するとよいでしょう。

ママが納得できるよう話を聞いてもらえます。

1~3歳では、ありがちなクセですから、神経質になることはありません。

あせらずに対応していってあげたらよいでしょう。

文/宇野智子 写真/Adobe Stock
※この記事は幼児誌「げんき」に掲載された記事を再構成したものです。
わたなべ やよい

渡辺 弥生

教育学博士(発達心理学、発達臨床心理学)

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経...

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...