てぃ先生の目からうろこの育児アイディア
「踊る!さんま御殿!!」出演でも話題のてぃ先生は、なんと現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアに溢れていて、世のママパパに圧倒的に支持されています!!
まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。
育児の悩み#7『父親のことを<ゴリラ>と呼びます』(1歳5ヵ月男児)
父親のことを「ゴリラ!」と呼びます。基本は「パパ」なのですが、ゴリラの出てくる絵本を読むと、パパと絵本を交互に指差して「ゴリラ!」と連呼したりします。ほかの男性にも言うのではないかと、ヒヤヒヤします。
「本当にやめさせたいなら『反応しない』の一択」
子どもがやることで大人が笑ってくれることって、じつはあんまりないんです。だから子どもがねらって大人を笑わせるのって、めっちゃむずかしいことなんですよ。たぶん、最初にお父さんに「ゴリラ」って言ったとき、親御さんが笑ったんじゃないかな? それが成功体験として残っているんだと思います。
子どもたちがよくふざけて言う「うんち」「おしっこ」「おっぱい」とか、全部そう。「これを言うと大人が笑う」って覚えてしまうと、そういった下ネタ系を飽きるほど言い続ける。「ゴリラ」もそういう状態なんじゃないかなー?
「ゴリラ」と言っても反応しないで、逆に「パパ」って呼んだときはニッコリ反応する。
「パパ」って呼ぶと自分に目を向けてくれる。逆に「ゴリラ」って言っても反応してくれない。そういう経験を重ねると「お父さんお母さんが反応してくれないから「ゴリラ」って言ってもつまらないな」って感じてくると思います。そうすれば自然と「パパ」と呼ぶようになっていくんじゃないかな。
育児の悩み#8『コップやスプーンなど食器が使えない』(1歳3ヵ月女児)
コップ飲み、スプーンで食べるなど、何度チャレンジしてもできるようになりません。スマホのYouTubeの見方は一発で覚えるのに! なぜ?
スマホの操作ってじつは簡単。スプーンやコップを使うほうが手の動きはうんと複雑なんです。
いきなり食事の場面でコップやスプーンなどの食器を使うのは、練習なしで本番にのぞむようなものだから、できなくてもしょうがない。あちこち汚れたりすると親御さんも余計にストレスがたまりますよね。だからまず、全然違う場面で練習してみるのがいいと思います。
たとえばコップを持つ練習ならば、筒状のものをもってみる。スプーンを持つ練習ならば、棒状のものを持つ、握るという練習をしてみる。おままごと用の食器を用意して、おままごとで遊びながらそういう経験を増やしていくのもいいですね。
ようは物を持つ機会と回数を増やす
とにかく手や指先で感触を味わう機会をいろいろと作ってあげること。そうするとだんだんと手指を自分の意志で動かせるようになってくるので、結果的にコップやスプーンを上手に持てるようになる。ゆくゆくはお箸を上手に使ったりということにもつながっていきます。
でも1歳3ヵ月だと、食器を使うのはできなくて当たり前。もちろんできる子もいるけど、それは個人差だから全然心配ないと思います。焦らなくていいですよ!

げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...
てぃ先生
関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディ...